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【政治】

築地移転費削除の修正案 都議会民主・共産

2010年3月16日 07時05分

 築地市場(東京都中央区)の移転問題で、都議会民主、共産両党は十五日、都の中央卸売市場会計予算案から江東区豊洲への移転関連経費を削った修正案を提出する考えを明らかにした。両党に加え、民主党に近い生活者ネットワーク・みらいも賛成に回ると、都議会の過半数を占め、修正案は可決される。

 この日の都議会予算特別委員会理事会で、共産党が修正案を出す方針を表明。築地市場での再整備を再検討するよう要求している民主党も、特別委の質疑で「これまでの知事の姿勢や答弁を踏まえて、修正案提出の準備に入る」と宣言した。

 修正案は二十六日の予算特別委で提示される見通し。その場で採決され、最終的には三十日の本会議で決定する。同委は自民、公明と、民主、共産、ネットの議席が同数。委員長は民主のため、採決で可否同数の際は委員長が加わる。

 都は中央卸売市場会計に、移転予定地の購入費千二百六十億円や、関連工事費十九億円など、計千二百八十億円の豊洲新市場関連予算を盛り込み、都議会に提出した。共産党は、移転関連の全額を減額した修正案を提出する方針。民主党は、どこまで削除した修正案にすべきか協議する。

 石原慎太郎知事は、修正案が可決された場合でも、これを不服として地方自治法に基づく再議権(拒否権)を行使し、審議をやり直すよう求める考えをほのめかしている。

(東京新聞)

 

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