米カリフォルニア州オレンジ郡の検察当局は12日、安全面での欠陥に関する情報を隠して自動車を販売しているとしてトヨタ自動車を相手取って民事訴訟を起こした。
郡検察当局は、米国トヨタ自動車販売が欠陥車と詐欺的な商慣習によって消費者を危険にさらし続けることがないように提訴に踏み切ったとしている。トニー・ラコーカス検事は記者会見で、不公正商慣習の容疑で同郡上級裁判所に提訴したと述べた。
検察当局は声明で、「欠陥を知っていたにもかかわらず、トヨタはこの欠陥に関する情報を消費者から隠す一方で、乗用車とトラックの販売とリースを続けている」と批判した。トヨタはウェブサイトで、訴状を受け取っていないためコメントできないとしている。
一方、コネティカット州のリチャード・ブルメンソール司法長官は、同州内で先週死亡事故を含む3件のカムリの事故が起きており、トヨタのアクセル問題についての対応を調査していることを明らかにした。
同長官はトヨタへの書簡で、事故の原因を調べるため同社が専門家を派遣するかどうか尋ねている。また、「トヨタは、アクセル欠陥が問題になっている可能性のあるこれらの事故を調査する上で道義的、倫理的、それにおそらくは法的義務がある」とし、「車の欠陥が今回および将来の事故で何らかの原因となったかどうか突き止めることは公衆の安全にとって絶対に重要だ」と強調した。