ワシントン(CNN) 米退役軍人省は10日、退役軍人のホームレス数が2009年、前年比18%減の10万7000人だったと発表した。
2007年は15万4000人だったが、08年は13万1000人で、昨年はここからさらに減少した。
退役軍人省のシンセキ長官は昨年11月、5年以内にホームレスの退役軍人数をゼロにするとの目標を設置。積極的な対策が減少につながったと評価している。
シンセキ長官が打ち出した方針は、ホームレスを未然に防ぐというもの。退役軍人を対象とした保険プログラムや住宅供給を手厚くして、ホームレスになる要因を減らしている。
しかし、退役軍人支援団体は、同長官の方針が役立っていると評価する一方で、ベトナム戦争に従軍した元兵士らの平均年齢が63歳になっていることを指摘。
不況が続く中、仕事を失って新たな職を見つけられない退役軍人が増加し、ホームレスになる可能性が高いと懸念している。