石川のニュース 【3月14日02時35分更新】

15日に新会派結成 金沢市議会、金沢民主分裂へ 保守系含め5人に
 金沢市議会第2会派・金沢民主(所属12人)が分裂し、一部メンバーが15日に新会 派結成を届け出ることが濃厚となった。13日時点で、新会派には民主党生え抜きの3氏 と保守系の2氏が参加する方向となっている。政権交代後、県議会会派・新進石川や金沢 民主の保守系議員が加わった民主県連組織に亀裂が生じる結果となり、参院選県選挙区の 戦いに影響が及ぶことは必至との見方も出ている。

 金沢市議会では24日まで21日間の日程で3月定例会が開催されている。市議会事務 局によると、過去にも定例会中に1人会派の結成届が提出された例はあるが、数人規模の 分裂、新会派結成は前代未聞という。

 関係者によると、金沢民主内ではかねて、民主生え抜き議員の間で、保守系幹部の会派 運営などに不満が高まっていた。民主生え抜きの会派幹部は、民主県連と会派の板挟みに なる状況が続き、3月定例会開会直後に離脱の意向を表明。他の生え抜き議員に加え、保 守系幹部と一線を画す他の保守系議員も同調し、一時は離脱が7氏になるとの情報が流れ た。

 こうした状況に対し、金沢民主の保守系議員と政治行動をともにしてきた新進石川のベ テラン議員や、離脱の動きを見せる保守系議員の後援会幹部らが連日、離脱を思いとどま るよう説得に全力を挙げた。現時点で5氏の会派離脱の意思は固く、新進石川県議らはぎ りぎりまで説得を継続する方針とされる。

 市議会内では自由民主が所属15人で第1会派となっており、金沢民主は7人で引き続 き第2会派、新会派は所属5人で3番目の勢力となる見通し。しかし、金沢民主と新会派 の溝を修復するのは容易ではないとみられ、県都の市議会の勢力図は流動化が避けられな い情勢と言えよう。


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