ナゴヤドームに勝利の女神が舞い降りる。中日は１５日、２６日の広島との開幕戦でフィギュアスケート女子の村上佳菜子（１５＝グランプリ東海ク）が始球式を行うと発表した。１３日の世界ジュニア選手権を優勝したばかりの地元のニューヒロインが、チームに勝ち運を呼び込む。

　「開幕戦の始球式に選ばれて、とてもうれしいです。投げることはあまり得意ではないですが、頑張って投げたい」

　球団を通じて初々しいコメントを寄せた村上。２０１４年のソチ五輪でメダルが期待されるフィギュア界の超新星に、早くも地元球団がラブコールを送った。

　「地元の選手であれだけ活躍されているし、ウチにとっては縁起もいいので」と球団関係者。０６年の開幕戦では同じく地元出身の浅田舞、真央姉妹が始球式を行い、見事にリーグ優勝した。同じ中京大中京高に進学が決まり“真央２世”の呼び声も高い村上の起用は、最高の験担ぎだ。

　４年ぶりのリーグ優勝が大目標となる今季。リンクの妖精の愛らしい笑顔が、Ｖ奪回を目指し戦う選手を後押しする。

[ 2010年3月16日付 ]