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初めての危機

 緊急役員会議が開かれた。
穴見さんの死後、虫プロ制作の、すべてのフィルム資産をフジテレビに譲渡して、1億3千3百8十8万円をフジテレビから借りていたことが発覚した。虫プロ商事創立のころで商事を立ち上げるとき、穴見常務に、会社印と役員印鑑を預けていた、だから穴見常務が勝手にそんな契約をした、という事になった、事実はなぞで、死人に口なしである、個人的には内緒では勝手にやらないと思っているし、当座の運転資金に借りたのであっても、返していく目算があったのだと思う。
 いずれにしても、手塚社長と役員は青くなって対策に苦慮した。

そのご、何とか交渉し、フィルムの所有権は取り戻すことができたが、放送権は10年間フジテレビが専有する事となり、その後の契約も不利な条件を飲まざるを得なくなってしまった。
放映権は昭和53年に終了した。
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