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白鵬“家族断ち”一人横綱相撲で重責きっちり

一人横綱の白鵬(右)は苦手・安美錦を突っ張りから、いなして泳がし一気に送り出した
一人横綱の白鵬(右)は苦手・安美錦を突っ張りから、いなして泳がし一気に送り出した
Photo By スポニチ

 元横綱・朝青龍が引退してから初の本場所(大相撲春場所初日、大阪府立体育会館)は)14日、幕を開けた。話題の中心人物が去って不入りが予想される中、日本相撲協会の武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)は初日恒例の協会あいさつで朝青龍に関する一連の問題について謝罪。協会一丸での再発防止を誓った。満員御礼となった館内では一人横綱となった白鵬が小結・安美錦を会心の相撲で下し、白星発進。初日の上位陣安泰は07年夏場所以来で、大関獲りの関脇・把瑠都も阿覧を下した。

 角界の屋台骨を1人で支えることになった白鵬が、まさに横綱相撲で新たな一歩を踏み出した。「いいスタートを切った感じじゃないですか」。鋭い立ち合いとともに繰り出した左の張り差しで先手を奪うと、即座に両手で強烈な突き。安美錦がバランスを崩すと、冷静に送り出した。

 しのぎを削ったライバル横綱が初場所限りで土俵を去った。2月下旬に行われた後援会のパーティーで、朝青龍を批判するあいさつをした支援者に白鵬は怒りの表情で、こう言ったという。「あの人がいたから、オレはここまで強くなれたのです」。朝青龍に対し最近は本割で7連勝。しかし、圧倒的な存在感で角界をリードしてきたのは先輩横綱だと、誰よりも分かっていた。この日も支度部屋で「4大関すべてが勝って最後の結びだったのでプレッシャーはあった」と本音を漏らした。「いつもの場所と雰囲気は違いますか?」との問いには「全然違いますよね」。一人横綱の重圧は想像以上だった。

 初日前日は稽古を無断で休み、育ての親の熊ケ谷親方(元幕内・竹葉山)から「みんなの見本になるようにしろ」としかられた。「横綱としての自覚とは何か?」。あらためて自らに問いかけ、場所前から大阪に呼んで一緒にホテル住まいをしていた家族に「あと2、3日で帰ってもらう」と決断。1人で場所を乗り切る覚悟を決めた。

 一人横綱は過去8人いるが、最初の場所で優勝したのは2人だけ。3人目を狙うかと水を向けられると「それは神様だけが知っている」と答え、「ひとつ、ひとつ、ひとつ」。自分自身に「一番一番」と言い聞かせているようだった。 取組結果

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