岡山放送局

2010年3月15日 19時54分更新

同和恐喝事件 元所長の初公判


にせの同和団体などを名のって企業を脅し、高額な書籍を売りつけていたとして恐喝などの罪に問われている東京の出版社の社員らの初公判が岡山地方裁判所で開かれ、このうち元岡山営業所長は、起訴された内容を認めました。

この事件は、東京の出版社「エス・ビー・ビー」の元岡山営業所長、小鷹幾也被告(62)と社員らあわせて7人が、岡山県や広島県などの企業ににせの同和団体を名のって電話をかけて脅し、同和関連の書籍を総額28万円あまりで購入させたとして、恐喝などの罪に問われているものです。
岡山地方裁判所で開かれた初公判で、小鷹被告は「まちがいありません」と述べて、起訴された内容を認めました。
続いて検察側が「小鷹被告は営業所長として売り上げを伸ばすため、部下の指導監督を行っていた」と小鷹被告の役割を明らかにしました。
そのうえでで「営業所では2つの課を設け、社員ににせの同和団体の名前を使って被害者に電話をかけさせた。社員はマニュアルに従って被害者を脅し、相手が書籍を買うと言えば、あとから上司が相手に再度電話していた。振り込まれた現金は本社から給料として支払われた」と組織的な犯行の実態を明らかにしました。