2010年3月15日 19時54分更新
岡山市北区に建設が進められている産業廃棄物処分場について、周辺の住民たちが施設から出る有害物質で健康被害を受けるおそれがあるなどとして、15日、建設の差し止めを求める仮処分を、岡山地方裁判所に申し立てました。
この処分場は、岡山市の産業廃棄物処理会社「西日本アチューマットクリーン」が、岡山市北区御津虎倉に建設を進めているものです。15日は、処分場の周辺の住民たちおよそ150人が岡山地方裁判所を訪れ、建設の差し止めを求める仮処分を申し立てました。
申立書で住民たちは、処分場が建設されると、▽ダイオキシンなどの有害物質が想定以上に排出されたり、▽岡山市民の生活用水となっている旭川に有害物質を含んだ処理水が流れ出すおそれがあるなどとしています。
これについて処分場の建設を進めている「西日本アチューマットクリーン」は、「関係法令を守って許可を取得したものであり、まったく問題はないものと確信しています」と話しています。
処分場をめぐって、住民たちは建設に反対するおよそ6万人分の署名を岡山市に提出していますが、市は建設計画を許可しており、住民たちは来月には、市を相手取って、建設許可の取消を求める訴えを起こすことにしています。