がれきの撤去作業が始まった火災現場=15日午前、別府市光町
別府市光町の大火で、県建設業協会別府支部などは15日、焼け跡のがれき撤去作業を始めた。火災から約2カ月。自宅再建へと設計段階に入った被災者も6、7軒あり、本格的な復興に向けて大きく動きだした。
午前9時から現地で神事があり、ボランティアで作業をする同支部、市管工事協同組合、別府電気工事組合と地元自治会などの約50人が安全を祈願。浜田博市長は「一日も早い復興を市としても全力で応援したい」と話した。
現地は焼け残った危険な建物が壊され、がれきがうずたかく積まれた状態。初日は重機4台を使い、金属、木材などの分別作業などをした。16日以降は建物の基礎部分の解体や、がれき搬出などをする。
同支部の安部正一支部長は「年度末で忙しい時期だが、毎日10人ほどで作業に当たり、1週間から10日ほどで終わらせたい」。通常なら解体、運搬作業に1千万円ほど掛かるが、同支部に加盟する33社が無償で行う。がれきの処分費用(1千万円程度)は被災者が負担する。
光町1区の星野隆昭自治委員は「皆さんの協力で、こんなに早く撤去作業を始めることができて感謝している。(焼失した地区内の)此花温泉の再建へと全国から温かい支援が寄せられており、立派な温泉を早く建設したい」と話した。
火災は1月13日深夜に発生。飛び火した末広町を含め、民家やアパートなど計23棟を全焼した。焼失面積は約2900平方メートル。29世帯55人が焼け出され、1人が死亡した。
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