2010年3月15日 12時44分 更新:3月15日 12時58分
【ワシントン斉藤信宏】トヨタ自動車のプリウスが今月8日に米国で急加速したとされる問題で、複数の米メディアは14日、「米運輸省やトヨタの調査ではプリウスに問題点は見当たらなかった」と報じた。トヨタは15日に調査結果を発表する。
このプリウスに乗っていた男性(61)が8日、カリフォルニア州の高速道路で「アクセルペダルを踏み込んだ状態で戻らなくなり、急加速した」などと警察に通報。だが、米運輸省とトヨタの調査では、プリウスに異常は見つからず、アクセルとブレーキを同時に踏むとブレーキを優先するシステムを採用していたことも分かった。
米メディアは「男性のプリウスにはブレーキを力いっぱい踏んだ形跡が残っていない」と報じ、「男性の証言の信ぴょう性が問われる」との米政府関係者の声も伝えている。