11日付け佐賀新聞より抜粋です。
『 米軍普天間飛行場の移設問題で、佐賀県の古川康知事は10日、社民党が政府与党の検討委に提示した案の中に佐賀空港が含まれている可能性が高いとした上で、「米軍機利用は、県民の理解が得られない」と、同空港への移設に反対する考えを表明した。
古川知事は「佐賀空港は地域の発展のために民間航空機の利用を前提に整備してきた歴史的経緯がある。米軍機の使用を認めることは県民の理解は得られず、移設には反対」と、県として正式に反対の意思を示した。(中略)
古川知事は「今でも佐賀空港が普天間の代替機能を果たせるか疑問に思っている」としながらも、「(移設先候補として)正式に提示された可能性がある以上、当事者になった」と、反対表明した理由を説明した。
今後は県議会や社民党県連などと協議しながら、対応を検討する方針。候補地として名前が挙がった大分など他県との連携については「政府が真剣な議論をしている中で運動を起こすことは考えていない」と否定した。
県議会は佐賀空港への移設反対の意見書を出す方向で調整を進めている。佐賀市議会も10日の議会運営委員会で「県営の民間空港が軍事施設の移転候補地となることが理解できない」などとする移設反対の決議案を決めた。11日の本議会で可決される見通し。 』
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昨日、このブログに、次のコメントをいただきました。
『 プルサーマルは、県民が反対しても必要な物は必要であると推進した知事が、佐賀空港の普天間代替は県民が反対するのでダメというのはどうも合点がいかないね!
地政学的に考えれば、東アジアの中で日本が生きていく上で、普天間問題はプルサーマル以上に重要ではないでしょうか!? 2010/3/11(木) 午後 10:29 [ MARK2 ] 』
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古川知事は、「県民の理解が得られない。」と言い、これを理由に反対を表明されていますが、この場合の県民とは誰のことを指すのでしょうか。
社民党の発表から、ほんの数日の間に、県民の誰に、意見を聞かれ、誰が、反対と意見したのでしょう。
MARK2さんが書かれているとおり、プルサーマル受け入れの時は、多くの県民や国民が反対の意見を知事に突きつけたにも関わらず、さらには、県民投票の必要性を訴えたにも関わらず、これらを全く無視して、プルサーマルの受け入れを表明されています。
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そして、今回は、県民の意見を聞くこともなく、県民との議論を行うこともなく、「県民の理解が得られない。」との理由を挙げ、反対する根拠はどこにあるのでしょうか。
古川知事の言う「県民」とは「古川知事自身」のこと、すなわち「県民=古川知事」なのでしょうか。
古川知事の言う「まんなかに人」とは、やっはり「まんなかに古川(自分自身)」ということなのでしょうか。
私達は、4年に1回の選挙で、そこまでの絶対的権限を古川知事に付託したつもりはありません。
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確かに、社民党の案の中で、民間空港を移転先の候補として挙げられているのは、佐賀空港のみです。
しかし、裏を返せば、民間空港であっても候補に挙げざるを得ない程、佐賀空港の優位性や可能性が高いということではないでしょうか。
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もとより、佐賀空港から4kmの位置に暮らす私も、佐賀空港への移転を歓迎するものではありません。
しかし、前回も書いたように、誰かが、どこかが、移転を受け入れざるを得ないのであれば、国民的、国家的見地からの議論を優先すべきであり、地域エゴ的な意見は控えるべきと考えるのです。
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九州新幹線長崎ルート整備の基本的理念も、整備効果の薄い佐賀県としての地域性よりも、北海道から長崎・鹿児島までの国内の鉄道軸の整備や、西九州地域の一体的発展を優先させたものであったはずです。
だからこそ、並行在来線(肥前山口〜鹿島間)や鹿島・太良地域を犠牲にし、さらには、多額の財政負担を負いながらも、誘致を行ったのではなかったのでしょうか。
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政策には、一本の「理念(思想)の軸」が必要です。
普天間移設問題、プルサーマル問題、長崎新幹線問題などなど、現在の県政には、この「理念(思想)の軸」が感じられません。
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ある県議会議員が、そのブログの中で、
『 古川知事は、原口総務大臣の下で総務省の顧問に就かれています。全国の知事の中でも一番のやり手が古川知事と、全国知事会でも自他とも認める中であります。
「改革は知事、古川康」の名はたちまち全国的に認められています。これからの期待は、大きいものだあります。』(http://blog.livedoor.jp/yasushige1943/archives/2010-03.html#20100310)とコメントされていますが、私には、到底、そのようには思えません。
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コメント(1)
>九州新幹線長崎ルート整備の基本的理念も、整備効果の薄い佐賀県としての地域性よりも、
>北海道から長崎・鹿児島までの国内の鉄道軸の整備や、
>西九州地域の一体的発展を優先させたものであったはずです。
>だからこそ、並行在来線(肥前山口〜鹿島間)や鹿島・太良地域を犠牲にし、
>さらには、多額の財政負担を負いながらも、誘致を行ったのではなかったのでしょうか。
でたでた、「県庁の犬」が大好きな珍フレーズ「西九州地域の一体的発展」(笑)
何やら説明したつもりで、まったく意味不明な謎めく呪文。
佐賀や鹿島の歴史について、からっきし勉強していないから
こんな愚かな題目を唱えてしまうわけである。
そもそも強姦(無法侵奪)しておいて、何たる言い草なのか。
(朝鮮人カルト宗教)強姦魔教祖が、信者の少女を強姦した後でささやくセリフや
霊感商法統一協会が日本人女性の身ぐるみを剥ぐ際に使うセリフとどう違うのか?
推進派には三国人系が多いと言われているが、ますます真実味を帯びてくる。
竹下のお爺さんには、もうちょい期待していたが「悲しき公務員脳」でしかなかったのか〜
2010/3/16(火) 午前 1:10 [ フータン鍋 ]