三歩先を読むオンリーワン情報誌「ザ・ファクタ」の2009年3月号で、日本テレビの「罪深き老害」経営と題する記事を4ページ渡って掲載している。以下にその一部を紹介する。但し、記載の文章は原文のままである。
フジテレビと視聴率トップを競う民放キー局の雄、日本テレビ放送網(右の写真は本社ビル=google画像検索より)が、「ご老人のプレイグラウンド(遊び場)」と化している。主人公は氏家齊一郎取締役会議長(82)と社外取締役の渡邉恒雄氏(読売新聞グループ本社会長、82)。哀れにも細川知正会長(68)と久保伸太郎社長(64)の代表権は名ばかり。「お飾りの会長、社長」(日テレ関係者)と皮肉られている。日テレ役員(取締役と監査役の計20人)の平均年齢は73.9歳。その老人の跋扈は、我が国上場企業の奇観である。
(写真:左から「ザ・ファクタ」の表紙 1頁目=2009年2月21日 筆者撮影)
昨年12月、氏家議長は自ら名誉会長を務める石原伸晃衆院議員の資金集めパーティーで怪気炎を上げた。「石原伸晃を総理大臣にするために、後援会名誉会長を引き受けた。伸晃君を盛り立てる一点でやる。みなさんは同志だ。公私混同はしないつもりだ。ただし、今回、混同するかもしれませんよ。危ないから」
石原氏は元日テレの政治部記者。氏家議長は「何が悪い」と開き直るだろうが、筆者には常軌を逸した公私混同としか思えない。公共の電波を使用するテレビ会社の首脳が、政治家の後援会の名誉会長を務め、総理大臣にするために応援せよと発破をかける。さらに自ら「公私混同するかもしれませんよ」と放言するとは、世の中を舐めていないか。
「ナベツネと並ぶ政界の黒幕」 放送局のトップは社会的良識があってしかるべきだ。もし、NHK会長なら、即座にクビだろう。いかに民放の倫理観がゆるくとも、そのトップが「元社員を総理にする」と公言すればさまざまな影響が及ぶ。政治的な中立は報道のイロハだが、日テレでは通用しないのだろう。その政治的偏向を疑わざるを得ない。
しかし、氏家議長はどこ吹く風だ。石原氏は2007年12月に山崎派入りしたが、山崎拓・自民党元副総裁は「日テレの氏家議長のご指名でお迎えした」と発言している。そのお墨付きがいかに有難いものか。選挙結果を左右する民放キー局のパワーは絶大なのである。 以下、長文になるために割愛させてもらった。
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