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高校無償化:大阪府知事「北朝鮮と一線を」 朝鮮学校支援で条件提示

 朝鮮学校への支援を巡り、大阪府の橋下徹知事は12日、東大阪市の大阪朝鮮高級学校を視察した。橋下知事はこれまで「不法国家である北朝鮮と関係があれば支援できない」などと強調している。この日も、北朝鮮や在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)と「一線を画す運営」が確認できるまで、無償化の関連予算を含めた府の支出を留保する考えを示した。

 府は専修、各種学校を含む私立高校について、国の就学支援金に府独自の支援補助金を上乗せして年収350万円以下世帯の授業料無償化を検討。10年度当初予算案に関連予算を盛り込んでいる。

 橋下知事は、同校を運営する学校法人の辛正学(シンジョンハク)理事長らとの意見交換で、故・金日成(キムイルソン)主席と金正日(キムジョンイル)総書記の肖像画を教室から外すことなどを要求した。学校側は、生徒の約6割が韓国籍である現状を説明。「政治的中立性なしに学校運営はできない」と理解を求め、4月の理事会で肖像画の取り扱いなどを検討すると約束した。【福田隆、田中博子】

毎日新聞 2010年3月14日 東京朝刊

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