講義内容(シラバス):詳細表示

学科・専攻名: 教養科目
科目: 芸術F
教員名: 加藤 宏之
クラス: 1~4
期間: 後期
単位: 2
講義題目:

建築デザイン論

授業目標:

デザインとは良い構成を工夫すること、つまり、設計や計画のことですが、講義ではもう少し広く捉え、人間の行為をよりよい形に適えるための工夫と言っておきます。人間は人間同士あるいは人間を取り巻く環境と様々な関わりを持っていますが、その関わりを調整することにより、より良い生き方・生き様に役立とうとすることが建築デザインの仕事です。従って、授業では好きか嫌いかだけで建築を見るのではなく、その建築がどんな意味・メッセージを持ち、何をしようとしているのかを理解していただきたいと思います。ヨーロッパの建築は18世紀半ばに大きく変化します。バッハが亡くなったのは1750年、丁度この頃、人間と人間、人間と世界の関係が大きく変化したからです。1年間にわたる講義は、このバッハ時代を境いとして大きく前期・後期と分けて進めます。何故こんな形、どうしてこんな場所に建っているのかと考えながら聴講してください。多分、すぐに気がつかれます、建築は音楽に似ているなと。それは建築もまた美術や文学とは異なり、直接的には目に見えない世界、想像的世界との関わりが大きいからです。

授業内容:

後期13回は19世紀以降の建築デザインを主に取り上げます、特に近・現代の住宅建築。またヨーロッパの建築の主要テーマの一つは劇場、その系譜もまた後期の内容です。さらにまた劇場は都市と多くの関わりを持っています。従ってバロックや近代都市の検討も含みます。後期も授業方法は前期と同様、講義と映像とリポート作成ですが、内容は前期の履修の上に組み立てられます。従って、後期履修は前期からの継続が望ましい。秋の学習計画を良く検討し、欠席が無いよう履修されることを薦めます。
後期に採り上げる主な建築:古代劇場、テアトロ・オリンピコ、バロック都市、世紀末の都市と建築、モダニズムと現代の住宅と建築など

成績評価:

評価の方法も前期(芸術E)と同様です。リポート・授業内テストが直接の評価対象ですが、授業への出席はもちろん、積極的な参加がなければ高い評価に結びつきません。

教科書:

プリント配付

留意点:

映像の視聴時間が長いため授業開始は定時です、遅刻されないよう留意ください。