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【社会】

吉祥寺のシンボルに幕 伊勢丹が閉店

2010年3月15日 07時06分

閉店の時間を迎え、シャッターが閉じるなか頭を下げる伊勢丹吉祥寺店の吉田栄一店長(中央)ら=14日、東京都武蔵野市で(圷真一撮影)

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 伊勢丹吉祥寺店(東京都武蔵野市)が十四日午後七時、最後の営業を終え、三十八年の歴史に幕を閉じた。

 閉店後のセレモニーで吉田栄一店長(55)は「三十八年間地域に育てていただいた。従業員一同の思いは『I LOVE 吉祥寺』です」とあいさつ。「蛍の光」が流れる中、シャッターが下り始めると「ありがとう」との声が飛び、感極まって涙ぐむ社員も。正面玄関前では、携帯カメラで伊勢丹のロゴをバックに写真を撮る人の姿が目立った。

 妻と買い物に来ていた杉並区の佐藤総芳さん(43)は「伊勢丹ができたころ、親に連れられてよく来た。最近は足が遠のいていたが、吉祥寺の象徴的な存在だし、なくなるのは寂しいですね」と閉店を惜しんだ。

(東京新聞)

 

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