家族総出でパット外せば罵声、入れれば歓声のマナー違反
日米のグリーンを席巻する韓国女子プロゴルファーの「芳しくない評判」=鵜飼克郎
(SAPIO 2009年10月14・21日号掲載) 2009年11月3日(火)配信
プレーに罵声を浴びせ、家族で集団行動する
それにしても、アメリカは日本ほど外国人を嫌う文化はない。それが自由の国の美徳でもあった。なぜこれほどまでに韓国人選手は嫌われるのか。前出の米国在住のゴルフジャーナリストが続ける。
「日本人選手は多くのスポンサーがつくことでツアーに貢献していると判断されているが、韓国人選手は単なる出稼ぎだという批判がある。
しかもマナーが大きな問題となっている。韓国人選手の家族が大挙して試合会場に押しかけ、ロープ際から韓国語で大声を出して声援を送る。パットを外せば罵声を浴びせ、バーディを奪えば歓喜する。選手自身もファンサービスやトーナメントへの集客には無関心。これでは賞金のことしか考えていないと批判が起こっても不思議ではありません」
韓国の女子ツアーは21試合あるが、賞金総額は約8億円。日本のツアーの3分の1の規模である。
「1試合の優勝賞金は300万〜700万円。賞金配分が上位に集中しているため下位クラスの賞金は雀の涙。そのためプロになって自信がつけば、2年以内に海外に出稼ぎに行くようになる。協会も奨励している。その一方で日本のゴルフ、いや世界のゴルフを底上げしてきたのは韓国人だという自負がある。コースでも最後まで練習をしているのは韓国人。そんな努力が正当に評価されないなら、情けないことです」
と日本で活躍する韓国人選手のひとりは嘆く。しかし、日本ツアーでも移動や食事にファミリーで集団行動し、韓国人選手だけが何人も集まって練習や談笑をする姿は、ツアー会場ではやはり異様な光景だ。彼女たちはファンからサインを求められることも少なく、周りの目が気にならないために安いビジネスホテルを渡り歩く。ジュニアゴルファーたちが憧れるプロゴルファー像とは無縁で、とにかく勝つことがすべてなのだ。
昨年のJLPGAでは、日本の冠がつく2大会(「日本女子プロ」と「日本女子オープン」)は韓国人の辛R周と李知姫がそれぞれ優勝している。昨年のトーナメント全37試合のうち、10試合で韓国人選手が優勝。今年も23試合が終了し(9月14日現在)、6試合で韓国人が優勝。全美貞はすでに今シーズン3勝を挙げ、賞金ランクは2位。他にも賞金ランクのベスト10に韓国人が2人入っている。
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