家族総出でパット外せば罵声、入れれば歓声のマナー違反
日米のグリーンを席巻する韓国女子プロゴルファーの「芳しくない評判」=鵜飼克郎
(SAPIO 2009年10月14・21日号掲載) 2009年11月3日(火)配信
文=鵜飼克郎(ジャーナリスト)
最近の韓国人ゴルファーの強さには目を瞠るものがある。女子ゴルフ国内ツアーでもたびたび韓国人選手が優勝し、8月の全米プロではタイガー・ウッズに韓国人選手が競り勝った。しかし、その強さとは裏腹に、マナーやプレー態度などにブーイングが噴出している。
昨年、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は、あるルールの変更をした。それがゴルフ関係者の間では「目的は韓国、台湾、中国からの新規参入者を阻止するため」だといわれている。
変更されたのはQTのルールテストの受験資格。変更の詳細については後述するが、QTとはクォリファイング・トーナメントのことで、ツアー出場ライセンスを取得するための試合のことだ。
QTは4ステージからなり、セカンドステージを突破してサードステージに進めばJLPGA非会員のプロとみなされるため、セカンドが終わった時点でルールテストが行なわれることになっている。合格点に達しなかった者は、サードには進出できない。つまりルールテストに合格しなければツアーへの出場資格が与えられない。
QTで上位にランキングされると、JLPGAのプロテストに合格していなくてもツアーに出場できる。佐伯三貴、原江里菜、三塚優子などはプロテストに合格しないままQTの参加資格からツアー優勝を果たし、JLPGAの会員になっている(ツアー優勝者はプロテスト免除)。
しかし、この制度は日本人のニューヒロインを誕生させると同時に、外国人選手の大量流入という結果を招いている。QTから日本のツアーに参戦し、賞金ランキングで上位に食い込んでシード選手になる韓国人がここ数年急増。賞金ランキングで上位50人(永久シード選手を除く)に入れば翌年度のシード選手としてツアー本戦に出場できるが、今シーズンは4分の1にあたる13人もの外国人選手がランクインし、うち10人が韓国人選手(残りは台湾2人、豪州1人)である。
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