2010年01月04日
2009年08月10日
ラペリング降下に必要な物(カラビナ編)
さて今回はカラビナ編です!
前回に引き続き、ラペリング降下で最低限必要な物を紹介して行きます。
カラビナKarabiner(ドイツ語)は、金属製の環の一部が開閉し、その中にロープなどを通して体(ハーネス)とロープを繋いだりする。その他様々な使い方が出来る道具です。
まずはカラビナのタイプを説明します。
大きく分けて基本的に、O型・D型・茄子型の3種類がラペリング降下では主に使われています。
「O型」
左右対称で最も古くから使われていて、ラペリング降下や登山以外にも色々と気軽に使えるカラビナとして利用されています。
材質はアルミ製・ジュラルミン製・スチール製・ステン製などがある。
また他の名称として、オーバル型やO環とも言われている。
価格は1.000円~3.000円くらい。画像はOmega社製
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「D型」
3種類のカラビナの中で1番強度があり、O型のカラビナより約3倍の強度がある。
やはり材質はアルミ製・ジュラルミン製・スチール製・ステン製などがある。
また他の名称として、D環なとも呼ばれている。
価格は2.000円~5.000円くらい。画像はBlack Diamond社製
「茄子型」
ゲート(入り口)とリングが大きいのでロープやハーネスなどを無理なく通す事ができ、ロープ固定など使いかってが良い。
これも材質はアルミ製・ジュラルミン製・スチール製・ステン製などがある。
また他の名称として、茄子環とも呼ばれている。
価格は2.000円~5.000円くらい。画像はOmega社製
「エイトカン」
カラビナでは無いが、有ると便利で安全なエイトカンを紹介します。
降下をする際にエイトカンを使用する事で安全でスムーズな降下ができ、スピード調整やロープのロック、ロープの捩れや巻き付きなども軽減出来ます。
これも材質はアルミ製・ジュラルミン製・スチール製・ステン製などがある。
画像のエイトカンは耳付きと呼ばれるタイプで他に耳無しや、ひょうたん型など用途によって色々有る。
また他の名称として、8環や確保器とも呼ばれている。
価格は4.000円~10.000円くらい。画像はSMC社製
「カラビナのあれこれ」
最近のカラビナや降下器など登山用品には必ず、世界基準の企画が記されています。
記載されている文字、数値は世界共通でカラビナからロープまで、どこかに「KN」と記されているはずです。これは「キロニュートン」と言い1KNで約100kgになります。
画像のカラビナには「KN-23-8-10」と記しています。画像の○は矢印のところの記号と数値です。左から横・ゲート・縦の数値となります。
①~③の数値はこのカラビナの強度ですが、カラビナのタイプやメーカーによって多少異なります。
この数値は長時間の荷重に耐える物では無く、瞬発的に掛かる荷重であり長時間の重量物には耐えれません。しかし人くらいの重量であれば問題は無いかと思います。
カラビナのゲートも何種類かあり、用途によって使い分けをしたりします。
左ストレートゲート式(環無し)
ロック(環無し)にもストレート式・ベントゲート式・ワイヤーゲート式の3種類があり、画像のカラビナはストレート式。ロックが無い分、ロープ等を直接ゲートに押し付けて通す事が可能で非常に使いやすいが、何分ロックが無いためロープの固定や重要部分の使用は避けたいものです。
中:スクリューロック式(安全環)
ネジを回転させる事によって開閉させる。3種類の中では1番確実なロックが出来るため、ロープの固定や重要視されている部分への使用が良いかと思います。しかし1つ注意したいのが、ネジの締め忘れです。ロックを何度も確認し、癖付ける事が良いかと思います。
右:オートロック式(安全環)
指でゲートを押し上げながら半回転する事で開閉し、放すと自動で閉まりロックします。コツさえ掴めば非常に使いやすく便利ですが、安全環自体にロープが絡むと勝手に開いてしまうと言う難点があります。あと、オートロックになれてしまうとスクリューロック式を使う時にロックする事を忘れがちになってしまいます。
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環のフックにも種類が有り、使い分けが必要である。
画像左のフックはストレートタイプでロープが引っ掛かりにくなっているが、フックの掛かりが完璧では無い時がある。
画像右のフックはカギタイプでロープが引っ掛かりやすいが、フックの掛かりが完璧である。
しかし両方のフック共、掛かり不十分になった経験が無いw だがカギタイプにはロープはをよく引っ掛けるww
個人的な意見で降下するのに必要なカラビナは、D環のスクリューロック式を2つ、又はオートロック式1つとスクリュー式を1つ用意出来れば良いかと思います。
材質は色々有りますが、ジュラルミンや特殊金属は軽くて丈夫ですがかなり高価で3.000円から5.000円くらいします。
アルミやステンなどの2.000円程度の物で十分だと思います。
カラビナの換え時はメーカーと使用頻度にもよりますが、大体2年くらいだと言われています。
カラビナを使用した後は、砂やゴミなどが付着し水分も含んでいる場合が多いので、手入れは毎回必ずした方が言いと思います。
さて次回の研究所は?
ラペリング降下に必要な物(ハーネス編)の1本です。
*ラペリング降下等をする場合は、ちゃんとした講習を受け、正しい降下機材を使用して下さい。
(尚、このブログを見てラペリング降下を実施した際の、ケガや事故等は一切責任を持ちませんので宜しくお願致します)
前回に引き続き、ラペリング降下で最低限必要な物を紹介して行きます。
カラビナKarabiner(ドイツ語)は、金属製の環の一部が開閉し、その中にロープなどを通して体(ハーネス)とロープを繋いだりする。その他様々な使い方が出来る道具です。
まずはカラビナのタイプを説明します。
大きく分けて基本的に、O型・D型・茄子型の3種類がラペリング降下では主に使われています。
「O型」
左右対称で最も古くから使われていて、ラペリング降下や登山以外にも色々と気軽に使えるカラビナとして利用されています。
材質はアルミ製・ジュラルミン製・スチール製・ステン製などがある。
また他の名称として、オーバル型やO環とも言われている。
価格は1.000円~3.000円くらい。画像はOmega社製
「D型」
3種類のカラビナの中で1番強度があり、O型のカラビナより約3倍の強度がある。
やはり材質はアルミ製・ジュラルミン製・スチール製・ステン製などがある。
また他の名称として、D環なとも呼ばれている。
価格は2.000円~5.000円くらい。画像はBlack Diamond社製
「茄子型」
ゲート(入り口)とリングが大きいのでロープやハーネスなどを無理なく通す事ができ、ロープ固定など使いかってが良い。
これも材質はアルミ製・ジュラルミン製・スチール製・ステン製などがある。
また他の名称として、茄子環とも呼ばれている。
価格は2.000円~5.000円くらい。画像はOmega社製
「エイトカン」
カラビナでは無いが、有ると便利で安全なエイトカンを紹介します。
降下をする際にエイトカンを使用する事で安全でスムーズな降下ができ、スピード調整やロープのロック、ロープの捩れや巻き付きなども軽減出来ます。
これも材質はアルミ製・ジュラルミン製・スチール製・ステン製などがある。
画像のエイトカンは耳付きと呼ばれるタイプで他に耳無しや、ひょうたん型など用途によって色々有る。
また他の名称として、8環や確保器とも呼ばれている。
価格は4.000円~10.000円くらい。画像はSMC社製
「カラビナのあれこれ」
最近のカラビナや降下器など登山用品には必ず、世界基準の企画が記されています。
記載されている文字、数値は世界共通でカラビナからロープまで、どこかに「KN」と記されているはずです。これは「キロニュートン」と言い1KNで約100kgになります。
画像のカラビナには「KN-23-8-10」と記しています。画像の○は矢印のところの記号と数値です。左から横・ゲート・縦の数値となります。
①~③の数値はこのカラビナの強度ですが、カラビナのタイプやメーカーによって多少異なります。
この数値は長時間の荷重に耐える物では無く、瞬発的に掛かる荷重であり長時間の重量物には耐えれません。しかし人くらいの重量であれば問題は無いかと思います。
カラビナのゲートも何種類かあり、用途によって使い分けをしたりします。
左ストレートゲート式(環無し)
ロック(環無し)にもストレート式・ベントゲート式・ワイヤーゲート式の3種類があり、画像のカラビナはストレート式。ロックが無い分、ロープ等を直接ゲートに押し付けて通す事が可能で非常に使いやすいが、何分ロックが無いためロープの固定や重要部分の使用は避けたいものです。
中:スクリューロック式(安全環)
ネジを回転させる事によって開閉させる。3種類の中では1番確実なロックが出来るため、ロープの固定や重要視されている部分への使用が良いかと思います。しかし1つ注意したいのが、ネジの締め忘れです。ロックを何度も確認し、癖付ける事が良いかと思います。
右:オートロック式(安全環)
指でゲートを押し上げながら半回転する事で開閉し、放すと自動で閉まりロックします。コツさえ掴めば非常に使いやすく便利ですが、安全環自体にロープが絡むと勝手に開いてしまうと言う難点があります。あと、オートロックになれてしまうとスクリューロック式を使う時にロックする事を忘れがちになってしまいます。
環のフックにも種類が有り、使い分けが必要である。
画像左のフックはストレートタイプでロープが引っ掛かりにくなっているが、フックの掛かりが完璧では無い時がある。
画像右のフックはカギタイプでロープが引っ掛かりやすいが、フックの掛かりが完璧である。
しかし両方のフック共、掛かり不十分になった経験が無いw だがカギタイプにはロープはをよく引っ掛けるww
個人的な意見で降下するのに必要なカラビナは、D環のスクリューロック式を2つ、又はオートロック式1つとスクリュー式を1つ用意出来れば良いかと思います。
材質は色々有りますが、ジュラルミンや特殊金属は軽くて丈夫ですがかなり高価で3.000円から5.000円くらいします。
アルミやステンなどの2.000円程度の物で十分だと思います。
カラビナの換え時はメーカーと使用頻度にもよりますが、大体2年くらいだと言われています。
カラビナを使用した後は、砂やゴミなどが付着し水分も含んでいる場合が多いので、手入れは毎回必ずした方が言いと思います。
さて次回の研究所は?
ラペリング降下に必要な物(ハーネス編)の1本です。
*ラペリング降下等をする場合は、ちゃんとした講習を受け、正しい降下機材を使用して下さい。
(尚、このブログを見てラペリング降下を実施した際の、ケガや事故等は一切責任を持ちませんので宜しくお願致します)
2009年08月08日
ラペリング降下に必要な物(ロープ編)
はじめに、道具から揃えてみましょう!
ラペリング降下をするに当たって、まず最低限必要な物があります。
それは、ロープ(ザイル)です。コレがないとただの飛び降りになってしまいますw
ロープと言っても長さ・太さ・強度・用途によって様々です。
一般的に大きく分けて、ラペリング降下では「三つ打ちロープ」と「組み紐」の2種類があり、現在の主流は組み紐タイプです。
「三つ打ちタイプ」
画像のロープは、軍や警察等でかなり古くから使われている三つ打ちロープです。材質はビニロンやポリエステルマルチなどが使われ、ロープの中で最もポピュラーで幅広く使われていますが、強度不足や劣化などの影響がある為、最近の軍や警察などでは好まれません。
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「組み紐タイプ」
この画像のロープは組み紐タイプです。綾目打ちのナイロン素材の中に芯を入れ強度を上げています。ただ材質だけで強度を上げているのでは無く、ナイロンの特性を活かしロープその物が若干伸びちじみする事で、ロープに掛かる力を瞬発的に逃がしている。しかし、ロープの素材がナイロンな為、摩擦などの熱に弱く擦れた部分が三つ打ちロープより早く毛羽立ってしまいます。それとロープの構造上、あまり太いサイズは作れません。
現在、世界各国の軍や警察が使用するロープはほとんどナイロン系に変わって来ています。
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「サイズ・強度」
ロープのサイズ(太さ)は降下用で主に、10mm~12mmがよく使われています。
長さは、25m・50m・100mと色々なメーカーから出ていますが、登山屋さんなどで自分の必要とする分をメーター売りしてくれます。金額は50mロープで1万円弱~2万円くらいで、ミリタリー系としては黒色のロープが欲しい所ですが、登山屋さんではあまり好まない色なので置いていない場合が多く、ミリタリーショップなどで扱うと3万円と言うのもあるそうですww
登山屋さんで注文すれば、軍に納入されている物と同規格のも物が購入できます。
強度はロープメーカーによって異なり、1mあたりの強度で表記されています。
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「ロープ運搬」
ロープの運搬はバックに入れて移動する事をお勧めします。ロープは水分を含んだり砂やゴミが付着して傷んできます。
特に砂はロープの大敵で時妙をちじめてしまいます。
ロープの専用バックはロープ保護もありますが、ロープを縺れにくくし引き出しやすいようになっています。
安い物は2千円~5千円も出せば良いのがあります。
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「手入れの仕方」
使用した後は砂やゴミを払い水分を含んでいる場合は、風通しの良い日陰で地べたには置かず何かにぶら下げると良いでしょう。また泥や油のような汚れが酷い場合は、登山屋さんなどで購入できる専用の洗剤で洗う事をお勧めします。
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さて次回の研究所は?
ラペリング降下に必要な物(カラビナ編)の1本です。
*ラペリング降下等をする場合は、ちゃんとした講習を受け、正しい降下機材を使用して下さい。
(尚、このブログを見てラペリング降下を実施した際の、ケガや事故等は一切責任を持ちませんので宜しくお願致します)
ラペリング降下をするに当たって、まず最低限必要な物があります。
それは、ロープ(ザイル)です。コレがないとただの飛び降りになってしまいますw
ロープと言っても長さ・太さ・強度・用途によって様々です。
一般的に大きく分けて、ラペリング降下では「三つ打ちロープ」と「組み紐」の2種類があり、現在の主流は組み紐タイプです。
「三つ打ちタイプ」
画像のロープは、軍や警察等でかなり古くから使われている三つ打ちロープです。材質はビニロンやポリエステルマルチなどが使われ、ロープの中で最もポピュラーで幅広く使われていますが、強度不足や劣化などの影響がある為、最近の軍や警察などでは好まれません。
「組み紐タイプ」
この画像のロープは組み紐タイプです。綾目打ちのナイロン素材の中に芯を入れ強度を上げています。ただ材質だけで強度を上げているのでは無く、ナイロンの特性を活かしロープその物が若干伸びちじみする事で、ロープに掛かる力を瞬発的に逃がしている。しかし、ロープの素材がナイロンな為、摩擦などの熱に弱く擦れた部分が三つ打ちロープより早く毛羽立ってしまいます。それとロープの構造上、あまり太いサイズは作れません。
現在、世界各国の軍や警察が使用するロープはほとんどナイロン系に変わって来ています。
「サイズ・強度」
ロープのサイズ(太さ)は降下用で主に、10mm~12mmがよく使われています。
長さは、25m・50m・100mと色々なメーカーから出ていますが、登山屋さんなどで自分の必要とする分をメーター売りしてくれます。金額は50mロープで1万円弱~2万円くらいで、ミリタリー系としては黒色のロープが欲しい所ですが、登山屋さんではあまり好まない色なので置いていない場合が多く、ミリタリーショップなどで扱うと3万円と言うのもあるそうですww
登山屋さんで注文すれば、軍に納入されている物と同規格のも物が購入できます。
強度はロープメーカーによって異なり、1mあたりの強度で表記されています。
「ロープ運搬」
ロープの運搬はバックに入れて移動する事をお勧めします。ロープは水分を含んだり砂やゴミが付着して傷んできます。
特に砂はロープの大敵で時妙をちじめてしまいます。
ロープの専用バックはロープ保護もありますが、ロープを縺れにくくし引き出しやすいようになっています。
安い物は2千円~5千円も出せば良いのがあります。
「手入れの仕方」
使用した後は砂やゴミを払い水分を含んでいる場合は、風通しの良い日陰で地べたには置かず何かにぶら下げると良いでしょう。また泥や油のような汚れが酷い場合は、登山屋さんなどで購入できる専用の洗剤で洗う事をお勧めします。
さて次回の研究所は?
ラペリング降下に必要な物(カラビナ編)の1本です。
*ラペリング降下等をする場合は、ちゃんとした講習を受け、正しい降下機材を使用して下さい。
(尚、このブログを見てラペリング降下を実施した際の、ケガや事故等は一切責任を持ちませんので宜しくお願致します)