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トヨタ車「減速しない」はでっち上げ

 米カリフォルニア州サンディエゴで発生したトヨタのハイブリッドカー「プリウス」が急加速し減速しないというトラブルについて、米メディアの一部は12日までに、運転していた男性の「でっち上げ」と報じた。男性が金銭に困って損害賠償を求めるために利用したのではないか、との見方が出ている。8日の騒動発生時にトヨタを訴える姿勢を見せていた男性は態度を一変、「訴えるつもりはない」と話しているという。

 トヨタ車のリコール問題に便乗したとみられる“急加速騒動”は8日、カリフォルニア州サンディエゴ近郊の高速道路で発生した。

 米メディアの報道によると、08年製「プリウス」を運転していた61歳の不動産業勤務の男性から「アクセルペダルを踏んだら戻らない」「ブレーキを踏んだが減速しない」などと警察に通報があった。現場に急行したカリフォルニア・ハイウエー・パトロール(CHP)によると、男性が運転する「プリウス」は時速約144キロに達していた。

 並走するパトカーの警察官が大型スピーカーを通じて「ブレーキを思い切り踏んでエンジンを切れ」と指示。数分後、男性の「プリウス」はパトカーに進路をふさがれるようにして追突・停止した。テレビニュースで報じられ、米道路交通安全局(NHTSA)とトヨタが調査官を派遣した。

 その後、この男性の不審な行動や主張が次々と浮上した。(1)男性は警察官に「ギアをニュートラルに入れろ」と繰り返し求めたにもかかわらず無視し続けていた(2)男性は「ブレーキを踏んでも加速した」と訴えたが、調査ではアクセルとブレーキを同時に踏むとエンジン出力が低減する正常な動作をした(3)「アクセルを手で戻そうとしたが戻らなかった」という主張など。

 男性は(1)に対しては「バックギアに入ったら困るのでできなかった」と弁明。またCHPの広報官によると、男性の「プリウス」にはアクセルが引っかかるような(3)のような状態は一切見られなかったという。

 騒動直後、男性は弁護士とともに記者会見を開いて「トヨタを訴える」と息巻いていたが12日までに「訴えるつもりはない」とトーンダウンしている。男性は08年に不動産ビジネスに失敗、70万ドル(約6300万円)の負債を抱えており、トヨタから高額な賠償金を引き出そうとしたのではないか、との報道もある。

 [2010年3月14日8時47分 紙面から]


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