提供:
Copyright©2006-2010 SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.
02/13 12:10更新
ダメ助っ人ちゃう! 阪神のケビン・メンチ外野手(32)が12日のフリー打撃で金村暁投手(32)と対決。投手の球を打つのはキャンプ初めてだったが、来日したばかりの外国人野手が苦手とする変化球にも対応。他球団007も「突っ込まないで打っていた。クセがない」と警戒警報を発令した。
片りんをみせるのに、サク越えはいらなかった。これまでオマリー駐米スカウトや打撃コーチの球ばかり打ってきたメンチが、初めて“真剣勝負”。これで変化球が打てなかったら、今までのダメ外国人と一緒…。そんな不安を、バットで一掃。金村暁が投じる22球に柔軟に対応してみせた。
「きょうは悪くはなかった。変化球? これからだよ。投手の球を打ったのは昨年10月以来だったからね。真っすぐしか打っていなかったし。まだ2月。開幕は4月だよ」
群がる報道陣にニヤリ。ド迫力の男が笑うと怖い。安打性4本は直球ばかりだったが、外のスライダーにスムーズにバットを出した。二塁方向へ痛烈なゴロ。真ん中低めのカーブは右方向へファウル。力任せに引っ張るじゃない。十分すぎるほどの順応性をみせた。
「変化球の対応はどうなのか、横から見ていたんです。突っ込まないし、回転してうまく打っていた。クセが全くない」
驚きの表情で証言したのは巨人・田畑スコアラー。ライバルの007が、ひと目見ただけで警戒警報を発令した。投げた金村暁が「外の球に対応できるいい打者」と絶賛すれば、「ある程度、適応できる。慌てていなかった」と真弓監督も合格点だ。
初実戦となる15日の対ヤクルト練習試合(浦添)には「5番・右翼」で先発予定。変化球は投げられると途端に子猫に変わる歴代ダメ外国人とはひと味もふた味も違う。真の“助っ人”の予感だ。(上田 雅昭)