岡山放送局

2010年3月14日 16時59分更新

千利休をしのび茶せん供養


茶人の千利休をしのんで、茶道の愛好者たちが1年間、お世話になった茶道具に感謝する「茶せん供養」が、14日、津山市で開かれました。

この茶せん供養は、裏千家淡交会の津山支部が、利休が亡くなった旧暦の2月28日の前後にあわせて、津山市小田中の聖徳寺で毎年、開いているものです。
14日は寺の本堂に、利休の姿を描いた掛け軸がかけられた祭壇や、利休が茶室に花を飾ったのにちなんでツバキや寒アヤメなどの花を飾りつけた花屏風が設けられました。
境内には、会員が持ち寄った先が折れるなどしたおよそ100本の茶せんが集められ、住職の読経に合わせて火がつけられると、集まった人たちが感謝の気持ちを込めて茶せんに手を合わせていました。このあと、本堂の祭壇には、代表がたてた抹茶が供えられ、参加した人たちは利休をしのぶとともに、茶道に精進する思いを新たにしていました。