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【経済】

ビール類出荷6.3%減 2月 過去最低に

2010年3月10日 夕刊

 ビール大手各社が十日発表したビール類(発泡酒と第三のビールを含む)の二月の出荷量は、ビールの販売不振などから、前年同月比6・3%減の二千九百二十五万ケース(一ケースは大瓶二十本分)だった。二月としては一九九二年の統計開始以来の最低水準で、二カ月連続で前年同月を下回った。

 景気の低迷で飲食店向けの販売が振るわなかったことに加え、少子化や若者のビール離れによる市場縮小なども響いた。

 出荷量の内訳では、各社が主力とするビールが7・7%減の千三百四十六万ケース。ビール類全体に占める割合は46・0%で、昨年九月(46・4%)を下回り、単月では過去最低を更新した。発泡酒も16・2%減の六百四万ケースと大きく落ち込んだ。

 半面、消費者の節約志向の高まりを背景に、低価格の第三のビールは3・7%増の九百七十四万ケースと二月としては過去最高。構成比でも33・3%と単月で過去二番目に高い水準となった。

 

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