日本郵政:郵便局内の仕切り、撤去を開始

2010年3月14日 20時19分 更新:3月14日 20時20分

郵便局会社とゆうちょ銀行窓口の間の間仕切りを撤去する作業員ら=東京都大田区の蒲田郵便局で2010年3月14日午前10時
郵便局会社とゆうちょ銀行窓口の間の間仕切りを撤去する作業員ら=東京都大田区の蒲田郵便局で2010年3月14日午前10時

 日本郵政は14日、郵政民営化に伴い、郵便局内に設置していた傘下会社間の仕切りを4月末までにすべて撤去すると発表した。

 仕切りは、07年の民営化で、持ち株会社の日本郵政と、郵便や貯金など4事業会社に分割した際、各社間の業務をはっきり分けるため、同じフロアに複数の会社の直営窓口がある約2800局に設置した。

 しかし、民営化見直しを進める亀井静香金融・郵政担当相が「民営化による縦割りの象徴で、グループの一体感が失われた」と批判。郵便、貯金、保険など、傘下会社のサービスを一体的に提供できる環境作りのため、取り払うことを決めた。

 東京都大田区の蒲田郵便局では14日午前、郵便局会社とゆうちょ銀行の窓口を隔てる仕切り(高さ約2メートル)を撤去。カウンター内が一望のもとに見渡せるようになった。今後、両社の境界が分かるよう低い棚を置くことなどを検討する。【中井正裕】

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