昨年1月に販売を始め、同年末までに約400枚が売れた。ロックバンド「筋肉少女帯」のボーカリストで作家の大槻ケンヂさん、元「LUNA SEA」のドラマー真矢さんらも賛同し、イベントを開いた。
大手CD店などから「運動に協力する」と打診もあるが、今のところ断っている。「大企業の販売促進にしてしまっては、多くの人に届かない。制作者が草の根で活動することに意味があるはずだ」と考えるからだ。
今後も、夏の野外フェスなどのイベントを通じて、地道に運動を広げたいという。
◇
日本レコード協会の統計によると、CDの生産額は1999年に5512億円だったが、2008年には、2912億円まで落ち込んだ。一方、有料音楽配信の売り上げは、05年には342億円だったが、08年には905億円と急速に市場が拡大。CDを出さず、配信のみで曲を発表する例も増えている。(小島寛明)