広島放送局

2010年3月14日 19時16分更新

非核3原則法制化求め座り込み


日米の密約問題を検証してきた有識者委員会の報告書で、広い意味での密約の存在が指摘されたことを受けて、広島市の平和公園で被爆者などが非核3原則の法制化を求める座り込みを行いました。

この座り込みは、今月9日に公表された有識者委員会の報告書の中で、核兵器を積んだアメリカの艦船の寄港を容認した密約については、日米間に「暗黙の合意」があったとして広い意味での密約が存在したと指摘されたことを受けて行われました。
広島市の平和公園には被爆者や広島県原水協のメンバーなどおよそ60人が集まり、原爆慰霊碑の前で横断幕を掲げおよそ30分間座り込みを行いました。
この中で、広島平和研究所の浅井基文所長は「艦船に核が搭載されていないか入港前に確認するなど、厳格な非核3原則の法制化が必要だ」と呼びかけました。
そして、参加者たちは、▼密約の廃棄をアメリカに通告し、▼非核3原則の法制化を目指すよう求める、鳩山総理大臣宛ての要請文を採択しました。
座り込みの後、広島県被団協の金子一士理事長は「政府はアメリカに遠慮して頼りにならない。非核3原則の法制化に向けて国民的な運動を起こしていきたい」と話していました。