京都大学は９日、工学部１年の男子学生（１８）が昨年１２月に準強制わいせつ容疑で京都府警に逮捕されたとして、同日付で退学処分にしたと発表した。西村周三副学長は会見で「女性の人権を踏みにじった卑劣な行為。誠に遺憾だ」と謝罪した。

　京大によると、男子学生は昨年６月に犯行に及んだ。京大の調査委の聞き取り調査に事実関係を認め、「反省している」と話していた。しかし、その後の調査に応じないことが複数回あり、大学側は本人の反省が足りないと判断、退学処分を決定したという。

　京学は「被害者と家族に心よりおわびする。今後は再発防止に努めたい」としている。同大学では昨年２月、強制わいせつ罪で有罪判決を受けた総合人間学部の男子学生が退学処分となっている。