朝倉秀実議長は「府の実施状況を見て議会も検討する。府がやるのに議会がやらないわけにはいかない」と話すが、各会派の動きは鈍い。
「公開は当然」とするのは共産党だけで、最大会派の自民党は「すべて公開なんてできない。議会の活動を制約してはならない」と否定的。第2会派の民主党も「時間をかけた慎重な議論が必要だ」としており、第3会派の公明党は様子見の姿勢で、まとまる見通しは立っていない。
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〈片山善博氏の話〉 記録件数の減少は、口利きが減ったのではなく、職員が書かないからではないか。私が記録制度を導入したのは、口利きがひどく、職員が困っていたから。急に議員が変わるはずはない。形骸化を防ぐには、職員の判断を挟まず、議員の働きかけはすべて記録を徹底すること。トップの姿勢も重要。「口利きを報告しない職員は承知しない」と厳しい態度で臨み、報告しない職員の人事評価を低くすれば、みんな報告するようになる。