たばこ訴訟:消防防災本部、KT&Gの論理の偽りを指摘

「“火災の危険がないたばこ”の特許を出願していた」

 KT&G(旧:韓国たばこ人参公社)との間で「たばこ訴訟」を繰り広げてきた京畿道消防防災本部は11日、KT&Gが「火災の危険がない、安全なたばこに関する最先端の技術を開発し、韓国内外で特許を出願中だという事実を、特許庁を通じて確認した」と発表した。訴訟の過程で、「火災の危険がない、安全なたばこを製造できる技術はない」と主張してきたKT&Gの論理は偽りだったというわけだ。

 京畿道は昨年1月、「火災の危険がないたばこを輸出する一方、国内向けには製造しないため、たばこの火が原因で発生した火災を消し止めるのに、財政的に莫大(ばくだい)な損失を被った」として、KT&Gを相手取り、796億ウォン(約63億7000万円)の損害賠償を求める訴訟を起こした。だが、KT&Gは「火災の危険がないたばこを製造できる、独自の技術はない」と主張し、このような用語を使うこと自体が不適切だ、と反論してきた。

 京畿道によると、KT&Gは2008年6月、巻紙に煙を減らす仕掛けを施した、火災の危険がないたばこに関する特許を出願したという。同道は「これはKT&Gが、火災の危険がないたばこの製造技術を有していることを意味する。KT&Gが、火災の危険性が高い従来のたばこを製造・販売し続けるのは、韓国国民の生命や財産を脅威にさらす、差別的で違法な行動だ」と主張した。

 一方、これに対しKT&Gは、「特許を出願していることは、弁明書を通じてすでに公表した。今後、外資系の多国籍企業が関連技術を横取りするのに備えるため、特許を出願したものであり、まだ大量生産が不可能な、実用化されていない技術だ」と反論した。

水原=キム・ジンミョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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