釜山少女暴行殺害:子供用のピンクの手袋は誰のもの?

余罪の可能性も

 警察に検挙されたキム・ギルテ容疑者(33)がはいていたカーゴパンツからは、犯罪や逃走に必要な数々の品物が出てきた。カーゴパンツには多数のポケットがあるため、キム容疑者にとっては多くの所持品を持ち運ぶのに便利だった。

 捜査本部によると、キム容疑者は10日午後に検挙された当時、計17点を所持していた。1万ウォン(約800円)札24枚、1000ウォン(約80円)札2枚、500ウォン(約40円)硬貨1枚など、現金は24万2500ウォン(約1万9400円)持っていた。また、二つのカギと男性用パンツ1枚、台所用ビニール手袋7点、ビニール袋7枚、使い捨てライター3個、たばこ2箱、あめ1袋、群青色の帽子1点、綿製手袋1組、使い捨てカミソリ1本、女の子用のピンクの毛糸手袋1組、腕時計1個、長さ12センチのドライバー1本、青の古いマスク1個などだ。このうちピンクの手袋と現金、プラスのドライバー、綿製手袋、ビニール手袋などは、犯罪のための道具か、あるいは犯罪を行う過程で手に入れたものと思われ、注目が集まった。

 ピンクの手袋は小学校高学年あるいは中学生が使うサイズで、新品ではなかった。警察はこの手袋について、誰のものか分からないとしているが、死亡したイ・ユリさん(13)のものだった可能性がある。警察は「プラスのドライバーと綿の手袋、ビニール手袋などは、窃盗などに使われたのだろう」と述べた。

 警察によると、キム容疑者はこれらを携帯して逃走しながら、主に調理しないままの固いインスタントラーメンで空腹を満たし、事件現場の釜山市沙上区徳浦洞周辺を転々としていたという。逃走途中に公衆電話で知り合いに20回以上電話をかけており、イさんの遺体が発見された場所から少し離れた青い門の家の周辺でも、先月初めごろ、2回か3回夜を過ごしたこともある。イさんの自宅から100メートルほど離れた巫女(みこ)の家で一時は部屋を借り、1週間ほど滞在していた。

キム・ギルテ容疑者が警察に検挙された際の所持品が、釜山・沙上警察署で公開された。ピンクの毛糸の手袋とドライバーが目につく。11日撮影。/写真=キム・ヨンウ記者

釜山=権慶勲(クォン・ギョンフン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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