鳩山由紀夫首相は12日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題をめぐり昨年12月にルース駐日米大使に現行計画を一時容認する意向を伝えていたことに関し「そんなことを発言した事実は全くない」と否定した。ルース氏とのやりとりについては「会談の内容を私が言うべきではない」と述べるにとどめた。官邸で記者団の質問に答えた。
これに関し岡田克也外相は記者会見で「(報道で)伝えられるような首相の発言は承知していない」と説明。「わたしは5月末までにゼロベースで普天間基地の代替地を見つけると大使に主張した。日米合意に戻す話になるはずがない」と強調した。
平野博文官房長官も会見で「『(報道は)何をばかな』という感覚だ。首相がそんなことを言うはずがない」と否定。「容認ということなら、沖縄基地問題検討委員会をつくり代替地を決める(方法を取る)はずがない」と述べた。