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小林議員、参考人聴取 北教組の資金提供事件 '10/3/14

 民主党の小林千代美衆院議員(41)=北海道5区=の陣営に北海道教職員組合(北教組)が1600万円を不正に提供したとされる事件で、札幌地検が都内のホテルで13日、小林議員を参考人聴取したことが、関係者の話で分かった。

 「政治とカネ」をめぐり国会で鳩山由紀夫首相、小沢一郎民主党幹事長への野党の追及が続き、国民の視線が厳しさを増す中、現職国会議員の事情聴取は、参院選を控え民主党にとって大きなダメージとなりそうだ。

 小林議員の進退について、民主党執行部は既に辞職は不可避と判断。小林議員は6日、地元・江別市で取材に「検察の処分を踏まえて判断したい」としており、逮捕された北教組委員長代理長田秀樹おさだ・ひでき容疑者(50)ら4人の拘置期限の22日をめどに判断するとみられる。

 公選法では15日までに辞職した場合、4月下旬の補選となり、16日以降であれば参院選と同日か10月下旬の補選となる。

 関係者によると聴取は都内のホテルで約4時間にわたって行われた。小林議員は資金提供の認識について「知らなかった」と説明したという。これまでの取材にも「全くない」と答えていた。

 地検は1日、政治資金規正法(企業・団体献金の禁止)違反容疑で長田容疑者ら4人を逮捕。弁護団によると、4人は調べに対し黙秘しているという。

 札幌地検は2月以降、3度にわたり北教組本部を家宅捜索。北教組は、教務主任などの役職を務める組合員から徴収した「主任手当」を過去約30年間で数十億円プールしているとされ、地検はこうした資金の一部が小林氏側に提供された可能性もあるとみて調べている。




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