全日本選手権モーグルの女子モーグル予選でバランスを崩す上村愛子=福島県猪苗代町のリステルパーク
引退か現役続行かに揺れている、フリースタイルスキー・女子モーグルの上村愛子(30)=北野建設=に決断まで最長2カ月の“猶予”が与えられることになった。
全日本スキー連盟の林辰男フリースタイル部長は13日、福島県猪苗代町で「1〜2カ月で結論を出してほしい」と、当初の3月末から余裕をもたせることを明かした。上村は五輪後に「ゆっくり考えてる時間とか相談する時間もあんまりなかった」という。北野建設の小野学監督がその状況を林部長に報告。結論の先延ばしを訴えていた。
上村はこの日、当地の全日本選手権に出場したが、濃霧による視界不良のため競技は順延となった。若手とともに滑走した上村は「『まだこれからもやりますよ』って決めたら、その子たちと一緒に頑張ることになるし、そうじゃなくなったら、もう応援する側に回るというか…」と話していた。
(2010年3月14日)