野球:韓国球界、今季興行のカギとは
2強4中2弱、3強3中2弱など、今年のペナントレースの構図に関する野球専門家の予想はまちまちだが、2弱に関しては意見が一致しているようだ。そのチームはネクセンとハンファだ。ネクセンは昨オフ、イ・ヒョンスン、チャン・ウォンサム、李宅根(イ・テックン)ら投打の主軸をトレードした。昨季最下位のハンファは、これといった戦力補強もなく、しかも金泰均(キム・テギュン)とイ・ボムホが日本球界に移籍したため、評価が下がらざるを得ない。
このため韓国野球委員会(KBO)は、両チームの奮起を期待している。もしシーズン序盤から成績が低迷した場合、野球全体に関する興味が薄れるおそれがあるからだ。専門家らも、ネクセンとハンファがある程度頑張らないと、ペナント争いの興味が薄れるとみている。
ケーブルテレビ局MBC ESPNのイ・ヒョボン解説委員は、「両チームの勝率が4割以上維持できなければ面白みがなくなる。3割5分以下になった場合、ファンの興味が薄れるだろう」と述べた。昨季最下位だったハンファの勝率は3割4分6厘だった。MBCテレビのホ・グヨン解説委員は、「4月が重要だ。シーズン序盤から下位に低迷した場合、他チームの攻略対象となる。ネクセンとハンファは、無理をしてでも序盤に勝負を懸ける必要がある」と語った。
こうした不安に対し、ネクセンの戦力は侮れないという指摘もある。ネクセンは9日に行われた斗山とのオープン戦に6-0で勝利、オープン戦の成績が2勝1敗で2位につけている。この日は先発のカン・ユングが4回を5奪三振、無失点に抑える好投を見せ、打線はカン・ジョンホの本塁打など、12安打を放った。ネクセンの金始真(キム・シジン)監督は、「オープン戦だが、何度も勝てば選手らが公式戦に対する自信を得るようになるだろう。ファン・ジェギュンとカン・ジョンホが昨季序盤くらいやってくれれば、簡単には負けないはず」と話した。
一方、ハンファはKIAと対戦し、3-9で敗れ、オープン戦3連敗だ。ハンファの韓大化(ハン・デファ)監督は、「まだピンチを乗り切る力が足りないが、容易に他チームのカモにならないようにしたい。エース柳賢振(リュ・ヒョンジン)が登板する試合と、残りの先発4投手のうち、1試合だけでもものにすれば勝率4割となる」と語った。
高錫泰(コ・ソクテ)記者
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