中国で北朝鮮行きの観光列車が初登場

杭州-新義州、11日間コースで7万円

 中国で、北朝鮮行きの初の観光専用列車がお目見えする。中国・浙江省のインターネット・ニュース・サイト「浙江在線」は、浙江省の大手旅行社が4月20日、浙江省・杭州と北朝鮮・新義州を結ぶ初の専用列車を運行する、と10日付で報じた。

 寝台車14両を連結したこの列車は、定員800人で、杭州を出発後、河北省北戴河と遼寧省丹東を経由し、新義州に到着する。旅行客は新義州で北朝鮮の列車に乗り換え、板門店や妙香山、平壌の凱旋(がいせん)門、故・金日成(キム・イルソン)主席の生家(万景台)などを観光する。全11日の日程で、費用は高級寝台が5280元(約7万円)、一般寝台が4680元(約6万2000円)。同旅行社の幹部によると「浙江省の人々はこれまで、杭州から北京や瀋陽(遼寧省)まで飛行機を利用し、そこから列車で北朝鮮に行っていた。今回登場する観光専用列車はこれまでより安く、北戴河と丹東も観光できるため人気が高まっており、すでに300人以上の申し込みがある」という。中国は、2006年2月に北朝鮮への観光を全面的に禁止したが、今年4月12日から団体観光については全面的に解禁することにした。

 だが、中国の観光客は、北朝鮮への携帯電話の持ち込み禁止、望遠レンズ付きのカメラ(報道用を含む)の携行禁止、北朝鮮では単独の外出禁止など、行動が細かく制限される。

香港=李恒洙(イ・ハンス)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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