ローンスター、外換銀株式の売却を再開

 米投資ファンドのローンスターは10日、韓国外換銀行の株式51.02%の売却作業を再開する方針を明らかにした。ローンスターは2008年に外換銀株を英系大手銀行のHSBCに譲渡することに失敗していた。

 ローンスターは外換銀が同日開いた理事会(取締役会)で、保有株式の売却に向けたコンサルティング会社を選定したことを明らかにした。外換銀のケリー・クレーン銀行長は社内放送で、「韓国だけでなく、条件を満たす海外の戦略的、財務的投資者を対象に、買収先を広く模索することになる」と述べた。

 ローンスターはコンサルティング会社を通じ、近く外換銀株の売却に向けた公開入札を開始する計画だ。買収意向書を募った上で、優先交渉対象者を決め、監査手続きを経て、8月までに最終契約を結ぶ。

 これに関連し、ローンスターのジョン・グレイケン会長先月9日、独ベルリンで開かれた国際会議で、「ローンスターの外換銀株売却に関する政治的問題が解決された。今後6カ月以内に外換銀株を処分する」と述べていた。

 ローンスターは03年12月に12億ドルで外換銀株を取得し、06年と08年に株式売却を目指したが、手続き完了を目前にして失敗していた。06年5月には国民銀に6兆9000億ウォン(約5500億円)で外換銀株を譲渡する契約を結んだが、外換銀株がローンスターに不当な安値で売却されたのではないかと検察が捜査に着手したため、同年11月に契約が破棄されていた。

チョン・チョルファン記者

ペク・ジョンフン朝鮮経済i記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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