滝本(右)を攻め立てるしずちゃん=高松市亀水運動センター(撮影・石湯恒介)
お笑いコンビ・南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代(31)が13日、高松市内で行われた「第8回全日本女子アマチュアボクシング選手権大会」で公開スパーリングを行った。
ついに迎えた“実戦デビュー”だったが、2分×2ラウンドの4分間で実力を出し切ることはできなかった。終了後には「あっという間の、短い時間で…」と話すと、こらえきれずに大粒の悔し涙を流した。
女子アマボクシング大会としては異例の、500人の観客が来場。人前に出ることは慣れているしずちゃんも、「昨夜は何回も目が覚めたし、やっぱりお笑いの舞台とは違う」というほど緊張は隠せなかった。
観客席で母親と弟が見守る中、序盤から攻勢に出た対戦相手に押され、防戦に。時折、威力のある右ストレートが決まったが優勢までは持ち込めず、互角の勝負に終わった。
「もっと集中して、最初から力を出さないと。本当にいい勉強になりました」と反省ばかりが口をついたしずちゃん。それでも、日本アマチュアボクシング連盟の吉森照夫専務理事(64)は「課題もあったけど、問題なかった」と評価。14日には、晴れて全日本女子ヘビー級認定王者の座に就くことが濃厚だ。
(2010年3月14日)