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五輪なんて…しずちゃん“悔し涙のデビュー戦”
公開スパーを終え、悔し涙を流す山崎静代
Photo By スポニチ |
お笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんこと山崎静代(31)が13日、香川県高松市内で開かれた「全日本女子アマチュアボクシング大会」で初の公開スパーリングに挑んだ。ライトヘビー級の選手と2分2ラウンドで対戦し、互角の攻防を展開したが試合後は悔しさのあまり号泣。“涙のデビュー戦”となり、一部で報道された2012年のロンドン五輪出場についても「今のままでは厳しい」と話すにとどめた。
初めて人前で拳を交えた公開スパー。勝敗を決めるものではないが、しずちゃんは「泣いたら負けみたいなので泣きたくないんですけど」と言いながらも大粒の涙を流した。
母親と弟も見守る中で鳴った“デビュー戦”のゴング。「昨夜は何回も目が覚めた」ほど緊張していたという。思うようにパンチが出せず、1ラウンドは後手に回る展開。2ラウンドは持ち直したが、納得の出来にはほど遠く「トレーナーの言う通り15点」と自己採点した。
それでも、収穫もあった。「自分はスロースターター。もっと早くから動けるようにしないと」と課題を再認識。「この日があって良かったと思える日が来るように練習します」と前を向いた。
日本アマチュアボクシング連盟専務理事の吉森照夫氏(64)も「課題もあるが一生懸命さは伝わった」と評価。連盟の協議を経て、14日の表彰式で日本ヘビー級認定王者となる見通しだ。
ただ、ロンドン五輪を目標にするかどうかについては「自分はまだまだなので、分からない。やれることを1つずつやっていきたい」と明言を避けた。
約3年半前からボクシングを始め、多いときで週5回、深夜や早朝などの時間を見つけて練習を積んできた。テレビなどのロケ先でも空き時間があればトレーニング。梅津正彦トレーナー(41)も「本当に真剣に頑張っていますから。これからです」と期待を寄せた。
現在の競技人口は約1500人とされるが、ヘビー級は皆無に等しい女子ボクシング界。注目を浴びるしずちゃんだけに「芸人として挑戦することに意味があると思います。ボクシングは甘くないが、いろいろなものを身につけていきたい」と決意を新たにしていた。
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