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たけし 次は人間国宝、そして無銭飲食で…
コマンドール章を授与された北野武監督。右は「バンクーバー」と手書きした金メダル
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フランスの芸術文化勲章の最高章コマンドールを授与された北野武監督(ビートたけし、63)が13日、成田空港着の全日空機で仏パリから帰国した。授与された勲章を手に文字通りの凱旋。会見した北野監督は「次は人間国宝」と“大きな目標”を掲げ笑わせた。
北野監督は帰国後すぐに空港内で喜びを語った。「今回はフランスの勲章ですから、これからは日本の文化勲章と人間国宝をもらいたい。人間国宝になって無銭飲食をしてつかまるのが夢。文科省の皆さまよろしく」とユーモアを織り交ぜながら笑顔を見せた。
日本人3人目となるコマンドール章を披露した際も、最初にスーツのポケットからおもむろに取り出したのは玩具の金メダル。手書きされた「バンクーバー」の文字に報道陣も大ウケ。続いて正真正銘の勲章を手にし「“ドン・キホーテ”と書いてある。あ、こういうことを言うと、フランス政府からはく奪される」と照れ笑いを浮かべた。
北野監督は99年にコマンドール章の2等級下のシュバリエ章を受章。フランスではカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された「菊次郎の夏」など映画作品のほか、「風雲!たけし城」「お笑いウルトラクイズ」などのバラエティー番組がインターネットの動画共有サイトなどを介して人気を集めている。
今回の受章でマルチの才能があらためて評価された格好。北野監督は「叙勲式のパーティーの時にフランス人の出席者から“コマネチ”を見せられて逆に驚いちゃったよ」と映画監督以外での浸透ぶりにも目を細める。
現在、パリ市内では北野監督の映画作品の連続上映会が行われているほか、絵画などの美術作品の展覧会も開催中。今夏には仏紙の記者がまとめた自叙伝が日本語に訳され、日本で出版されるという。
≪新作は6・12公開≫北野監督の映画最新作「アウトレイジ」は6月12日公開。01年の「BROTHER」以来9年ぶりのやくざ映画で、出演はビートたけし、椎名桔平(45)加瀬亮(35)ら。公開直前の5月には南仏カンヌで第63回カンヌ国際映画祭が控えるが、森昌行プロデューサーは出品について「まだ何も決まっていない」と話すにとどめた。
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