実践 DTM・楽曲制作 理論編 9
先程の「簡単なボイシングで曲を作る方法論」の説明の続き。
さっきは「曲の基軸・主軸・概要・曲のネタそのものとなるボイシングの作り方」を書きましたが、 次はもう1つのボイシング【装飾としてのボイシングの作り方と考え方】です。
つまりは、どんな感じの曲を作るか?を、さっきの手順で作ったボイシングをヒントにして考えて、
今度は実際に簡単な伴奏を作っていく際に必要なボイシングの知識や手法ですね。 あくまで簡単な伴奏を作るというシチュですので、深く考える必要も無いですので気楽に。。。
【転回とユニゾンを使用した簡単終了ボイシング】
これ最強・・・
単純な伴奏の終りにおいてなら、これの右に出るほど簡単な終始方法はないと思われます。
というか、確実にキレイに終わらせてくれる音の1つです。 ユニゾンの間に3度と5度を挟み込んだり、同音名のオクターブ下も同時に弾くという手法なのですが、 まさに「・・・・・・・・・・・・・ジャン!」の音です。短く切って使用するのがベストです。
種類は3種類ほどありますが、基本的にはみんな終始前提。
(本当は5種あるのですが、他の2種は終了以外にも使い道があるので割愛)
「C・E・G・C」
「C・E・C」 「C・G・C」
マイナーの場合は「長3度」を「短3度」に変えるだけ。
また↑のような音階名ではなく「トップのオクターブ下・←から数えて+4と+7、そしてトップ」 が基本だと覚えておけば、どの調でも迷わず使えますね。
さて「終了に最高なボイシング」ということは、これをヒントにすれば「終了に最高なアルペジオも作れる」
という事に気付くと思います。基本的に「ボイシングの性質=そこから生まれるアルペジオの性質」なので、 多少の拡大解釈・理論の併用は必要だとしても、そこから同様の効果のものを作れることは間違いないです。
また「そのボイシングのことを真剣に考えるクセ」も付けておいた方が良いと思います。
「そのボイシングをどこまで考えられるか?」という意味においては、 「そのボイシング+ちょっとした一音の付け足しなどもアリで、2系統のアルペジオを考えて、 それを使って4小節の伴奏らしきものを作る」という事を繰り返し練習しておいた方が良いでしょう。
そうすることで使い回しの方法〜そのボイシングをアルペジオ化した時に、
相性の良い経過音・使い道も知っておくことが出来ますね。
良くありがちな終わらせ方をしようと思ったら
「トップのC(スタート)→G(スタート地点の完全4度下)→下のC(トップのオクターブ下)」 これに簡単な和音を付けて「CG→GE→CG(オクターブ下の)」 もう少し捻ってみて「C→トップのC→E→G→B(経過音)→ジャン!(CEGC同時)」とかも出来ますね。
難しく考えるのじゃなく、本当に遊び感覚で弾きながら楽しんで、
その中で見つけていけば良いのだと思います。それでも見つからない場合は理論で割り出しても良いし。 (常に理論を頭の片隅に置いておく必要もありますが、理論が大前提になってはいけないです)
実はこの方法は「終了」の一音だけでなく、3度・5度の代わりに
完全4度・増4度・長6度・短6度などと組み合わせると使い回しがかなり可能です。 悲しい感じ〜継続していく感じ〜何でも作ろうと思えば作れるでしょう。
ただ「2度・7度」のような「ユニゾンにすると隣り合わせになる音」は
この方法では使えません・・・不気味な音〜不協和音にあえてチャレンジするのなら、 それはそれで面白いと思いますが、扱い切るには相当の技術が必要だと思われます。
(特にユニゾンと7度は、通常のスケールでは「差が半音」ですから、まずムリでしょう。。。
Cは「ないもの」として考えて「B・E・G・B」という組み合わせを作るなど、 柔軟な考えをすれば、利用価値のある珍しいボイシングも発見できるので、何事もチャレンジですが。
そして↑のEをE♭にして、そのボイシングを曲の基軸・主軸として作れば、
もはやサスペンスドラマで「遺体を発見」だとか「これから殺害される」という時に バックで流れてるような楽曲みたいな基軸になりますが・・・面白半分で作るには良いかも・・・ ああ、またネタが出来てしまった(−−;)でも、そんな軸の楽曲にどういう歌詞を付けろと??? ・・・ルカに女刑事役でもしてもらおうかしら・・・死ぬのは、やっぱりミクの役目・・・?)
ちなみに、私は「本を読んで勉強した事」+「現状で理解した・気付いた事」を
音楽館ブログに書いたりしていますが、たまにこうやってオリジナルの理論も展開しています。 ええ、少なからずとも、この記事に書かれていることは、今まで読んだ本にも載っていなかったことです。
結構単純なこと+作っているうちに気付くことではあるはずなのですけどね。。。
そういう事を自分で捜して、自分の音楽を、そして自分の曲を作っていくのが、 この「音楽」の醍醐味なのだと思います。まさに「最高のオモチャ」「最高の自己表現ツール」ですよ。 もっと早く(若いうちから)これを勉強していれば・・・と思いますね。 まぁ、40,50歳から音楽を始めた人もいるのだから、そんなワガママを言っちゃいけないのでしょうけど。
何にせよ、音楽のお陰で更に日ごろの生活が充実している事には感謝ですし、
その「楽しい世界」に導いてくれたミクには一生感謝しますね。 何にせよ、色々と覚えることは多いですが、自分で作ることが出来る楽しみって、半端ないっスね。 いやいや、マジで虜になるわ。。。 |
コメント(17)
俺もフリーソフトで曲を作ってみようとしたが、鬼の言ってることは何の役にも立たなかった。
・・・・・・・
作曲を始めようとする方に多い考えの一つとして、
「最初は難しい音楽理論を覚えなきゃダメ」という先入観があります。
もちろん音楽理論を勉強するに越した事はないですが、
結論から言ってしまうと【最初のうちは理論は勉強しない方がいいです】。
何故かと言うと、
書店に売られている音楽理論の入門書などは
一部を除いて、ほとんどが一般の人にとっては難しすぎるんです。
2010/3/14(日) 午前 1:10 [ warawarato ]
私も最初はそうでした。
専門用語ばかり押し付けられてしまうと、
「理論無しで作曲なんてできるわけないじゃないか」
と偉い人に怒られてしまいそうですが、
もう一度よく考えてみて下さい。
【あなたが作曲を勉強する理由は何ですか?】
もし音楽の先生になりたいとか、音楽評論家になりたいという方は
最初からキッチリ理論を勉強するべきかもしれません。
でももし作曲を勉強する理由が、
「カッコイイ曲、ノレる曲、感動的な曲、心温まる曲を作りたい!」
という気持ちなら、最初から難しい理論や専門用語を
覚える必要はまったく無いんですよ。
http://dtm.55-52.com/7/14/000028.html
2010/3/14(日) 午前 1:11 [ warawarato ]
専門用語ばかり押し付けられてしまうと、
どんなに興味のある事でも拒否反応を起こしてしまいます(^^;
http://dtm.55-52.com/7/14/000028.html
2010/3/14(日) 午前 1:14 [ warawarato ]
最初から自分らしさばかり追い求めても、
何も作れないか、誰にも理解されないヘンテコな曲しか作れません。
現に私がそうでした。
誰もやっていない事をやりたいという思いが強すぎて、
逆にリスナーが離れていったのです。
今となっては忘れたい過去ですが、
その失敗があったからこの事に気付いたんですよね。
失敗はどんどんするべきです。
http://dtm.55-52.com/7/14/000031.html
2010/3/14(日) 午前 1:16 [ warawarato ]
>誰もやっていない事をやりたいという思いが強すぎて
明らかに、こいつ間違えているだろ、その時点で。。。
理論って、そんな為にあるものじゃないし。
誰かが「やってきた方法」で作るのが基本だし。
もちろん、その中でオリジナリティを作ることも大切だけど、
それは基本では無いし、本などのせいでもない。
>専門用語ばかり押し付けられてしまうと
普通、どの世界でもそうだと思いますが、、、
つうか業界用語・専門用語がない専門職って、この世に存在するの?
単に「これぞ、まさに言い訳」の典型例だと思いますが。。。
これ書いてる奴は真性のアホなのか。。。?
2010/3/14(日) 午前 1:51
>私は「この勘をムリヤリ教えることは出来ないかなぁ」と思い、
>作ったのがこの【DTM作曲講座】なんです。
単に自分の頭が悪いから理屈・理論から逃げてるだけじゃん。
ストリングスの表現力の話で、全然「ピッチベンド・エクスプレッション・開放弦」
それと「ダブルストップ・トリプルストップ・クワドルプルストップ」
バイオリンやストリングスの倍音構成という最低限の話もしてないし。
しかも、それを音源のせいにしてるし。
なにこいつ。
2010/3/14(日) 午前 2:33
まずは鬼が曲を作ってみせること。
その人はすでに何曲も作ってる人だ。
>単に自分の頭が悪いから理屈・理論から逃げてるだけじゃん。
リンク先を読むと理論は鬼より知っていることが分かる。
>ストリングスの表現力の話で、全然「ピッチベンド・エクスプレッション・開放弦」
それと「ダブルストップ・トリプルストップ・クワドルプルストップ」
バイオリンやストリングスの倍音構成という最低限の話もしてないし。
そういう専門用語を羅列するのは単なるハッタリ。どんな分野にも当てはまることだ。
それに最初から初心者向きに書かれている。
>普通、どの世界でもそうだと思いますが、、、
つうか業界用語・専門用語がない専門職って、この世に存在するの?
専門用語を使わずに初心者にも理解できるように解説できるのが上級者。
どんな分野でもそれは言える。
2010/3/14(日) 午前 2:44 [ warawarato ]
もしハードロックを作りたいのなら、
好きなハードロックを100曲ぐらい聴きましょう。
もしトランスを作りたいのなら、
好きなトランスを100曲ぐらい聴きましょう。
そしてまずはその中で一番簡単な曲を真似してみます。
似てる曲、もしくは全く同じ曲を作ってみるんです。
そうすると、段々そのジャンルのニュアンスがつかめてきます。
最初のうちはドンドン真似していきましょう(^^)
慣れてきたら少しずつアレンジしていけばいいんです。
http://dtm.55-52.com/7/14/000030.html
2010/3/14(日) 午前 2:50 [ warawarato ]
まだ2.3曲しか作った事のない自分がプロと同じぐらいの
クオリティで曲を作れたら、誰でもプロになれちゃいますよね(^^;
「100%完璧にカッコイイ曲を作るにはどうしたらいいだろう?」
と考えてしまうのではなくて、
「今はまだ理想の30%ぐらいだけど今作れる曲ってなんだろう?」
と考えたほうが曲をバンバン作れますし、
何曲も何曲も作ったほうが腕は上達します。
大事なことは理想を今すぐ実現しようとする事じゃないです。
【今の自分にできる最大限の事をする】という事なんです。
http://dtm.55-52.com/7/14/000029.html
2010/3/14(日) 午前 2:52 [ warawarato ]
>専門用語を使わずに初心者にも理解できるように解説できるのが上級者
まぁ、それはある意味理解できるが、
後で苦労するのは本人だぞ、それは。。。
「難しいことを簡単に伝える人間が賢い」のは他の分野でもその通りだが、
その分野で正式な解釈に必要な用語やまで省いてしまえ!という良識などはない。
どのみち音師〜マスタリングでは確実にぶつかる壁だし。
これって、親+育児に例えて言えば、明らかに「過保護」だろ。
(つか、調律を教えないで、音源に転嫁するって、
色んな意味で「作れる人間」が言う事じゃないのだが・・・)
>その人はすでに何曲も作ってる人だ。
へぇ・・・作れば、それで良いと?
お前らには「質が1」=「何曲作っても所詮は1」とか、
そういう考えがないわけ?
まぁ、私みたいに「公表0」ってのも、確かに問題なのは認めるが、
それにしても結構ヒドイのだが、こいつ。
実戦経験アリの立場でこれとか・・・信じられん。
2010/3/14(日) 午前 2:55
>2010/3/14(日) 午前 2:50 [ warawarato ]
>2010/3/14(日) 午前 2:52 [ warawarato ]
ああ、なるほど、了解。
そういう方面から行った人なのね。
2010/3/14(日) 午前 2:57
真似することはすべての分野に共通する基本。塗装工見習いでも、シェフ見習いでも、受験勉強でも。独創の前にまず真似することがある。
どんな仕事でも真似するだろ。
2010/3/14(日) 午前 3:02 [ warawarato ]
それにしても「聴きまくれ」が最大の助言って。。。
そんなことは言われなくても分かっている事だと。。。
「簡単に説明をする」どころか、
そもそも最初から難しい所をパスしてるよね、やっぱり。
まぁ「音楽を聞くことは何1つムダがない勉強」ってのは正論だけど、
そんなことを知りたくて「DTM 知識」「音楽 理論」って
ネット検索してる人はいないと思うが。。。
2010/3/14(日) 午前 3:05
>どんな仕事でも真似するだろ
そうですね。
「学ぶ」という言葉は「マネる」→「マネぶ」→「まなぶ」→【学ぶ】に
なっていったくらいですから。
ただ、そんなことを知りたくて「DTM専門サイト」に行くの?
初心者向けって言葉で誤魔化せるもんじゃないでしょう、それは。
>どんな仕事でも(先人・先輩・既存の)真似をするだろ
の通り、音楽をやってる人間じゃなくても知ってることなんだから、
その解釈自体が的外れだろう。
というか>「この【勘】をムリヤリ教えることは出来ないかなぁ」と思い
と管理人自体が自白してるのだから、明白だろうが。
この人、恐らく理論の「り」の字も理解できずに、
そこから「マネをする」方向に行って、それをサイトで伝えているのだと。。。
2010/3/14(日) 午前 3:11
>へぇ・・・作れば、それで良いと?
たくさん作ることだな。
下手でもいい。失敗してもいい。
最初から完璧なものができるわけがないからな。
失敗を恐れて、1曲も作らないよりどんどん作ったほうがいい。
>それにしても「聴きまくれ」が最大の助言って
鬼があの曲のドラムがおかしいことに気づかないのは、理論ではなく、感覚の問題で、聴いた曲が少ないからだと思われ。
それか先天的な音痴か。
>そんなことを知りたくて「DTM 知識」「音楽 理論」ってネット検索してる人はいないと思うが。
他にも検索するとたくさん出てくる。そのリンク先一つだけを参考にするわけではないだろう。
2010/3/14(日) 午前 3:19 [ warawarato ]
でもね、それ自体がおかしいのですよね。
ギタリスト:デイブ・スチュワートが
なぜ音楽理論を覚えようとしたのか?と言えば、
自分の感情1つで「音楽って、こんな感じで、あんな感じで」と伝えようとしても、
それは伝わらない、、、寧ろそれこそ押し付けだし迷惑。
「言葉」で「音楽を教える」ためには「どうしても理論が必要」だから
彼は理論を覚えようとしたのですよね。
このサイトの管理人は、気付くべき事に気付いていないと。。。
幾ら「音楽は感性だけでも作れる」と言っても、
他人に伝えるのまで感性による主張ではいけないって、
そこにすら気付いていないのだから。。。
2010/3/14(日) 午前 3:20
>理論ではなく、感覚の問題で
それ以外の選択肢は?
まぁ別に良いけど、、、
それは完成させて伝えていない私が悪いのだから。
2010/3/14(日) 午前 3:23