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【社会】

野放しの漫画児童ポルノを規制へ 都条例改正案、反対論も

2010年3月12日 17時57分

 東京都は12日までに、18歳未満と判断される子供への性行為を描写した漫画やアニメ、ゲームソフトを業界の自主規制の対象にした上で、反社会的な内容の商品は青少年への販売、閲覧を禁止する青少年健全育成条例の改正案を定例議会に提出した。19日の総務委員会で採決される。

 都によると、「野放し状態」となっている漫画やアニメの児童ポルノ的な描写を規制するのが目的で、全国でも初めての試みという。一方、識者からは「表現の自由が侵害されかねない」などの反対意見も出ている。

 改正案では、漫画などで、服装や所持品、学年などから18歳未満と判断される子供を「非実在青少年」と定義。こうした子供への性行為を描写した商品を、青少年に販売しないよう業界に自主規制を求めた。

 そのうち、強姦など著しく悪質な内容の商品は不健全図書に都が指定するとした。

 藤本由香里・明治大准教授は「18歳未満とか、何が健全なのかの判断は、いくらでも恣意的に解釈できる」と危惧している。

(共同)
 

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