10月29日(木)第6回歌舞伎町ルネッサンス推進協議会開催 [まちづくり]
第6回歌舞伎町ルネッサンス推進協議会 平成21年10月29日(木) 午後2時より新宿区役所5階大会議室にて開催
◆◆歌舞伎町ルネッサンス推進協議会構成員名簿
佐々淳行 初代内閣安全保障室長
安藤忠雄 建築家・東京大学名誉教授(欠席)
伊藤 滋 早稲田大学特命教授
戸沼幸市 早稲田大学名誉教授
高橋 誠 ㈱創造開発研究所所長
只腰憲久 財団法人東京都公園協会理事長(新)
堺屋太一 作家(欠席)
廣江 彰 立教大学ビジネスデザイン研究科教授(欠席)
根本祐二 東洋大学教授
片桐基次 歌舞伎町商店街振興組合理事長(新)
井上 一 歌舞伎町二丁目町会長
佐藤 進 ㈱東急レクリエーション取締役相談役(専務代理出席)
中川 敬 東宝㈱専務取締役(新)(部長代理出席)
林 瑞祥 ㈱ヒューマックス代表取締役
大谷晴通 東亜興行㈱代表取締役(常務代理出席)
櫻井 巖 ㈱ハイジア取締役社長
鈴木省三 新宿地下駐車場㈱代表取締役社長
大隈 廣 ㈱コマ・スタジアム代表取締役社長(新)
大﨑 洋 吉本興業㈱代表取締役社長(新)(部長代理出席)
石森 亮 日本政策投資銀行常務執行役員(新)
倉田 潤 東京都青少年・治安対策本部長(新)
立延哲夫 新宿警察署長(新)
野原英司 新宿消防署長
上田中庸美東京入国管理局新宿出張所長(新)
中山弘子 新宿区長
◆オブザーバー:警察庁/法務省/国土交通省/経済産業省/内閣官房都市再生本部/総務省/消防庁/警視庁/東京消防庁/東京都都市整備局/東日本旅客鉄道㈱/西武鉄道㈱
平成20年度・21年度歌舞伎町ルネッサンス推進協議会の活動について
1、クリーン作戦プロジェクト(犯罪インフラの除去と環境美化)
■歌舞伎町クリーン作戦・路上清掃等の実施(平成20年度実績)
毎週水曜日午後3時より歌舞伎町クリーン作戦を実施(路上清掃、看板是正指導、放置自転車整理等)
[実施回数]42回[参加者]延べ3,707名(内ボランティア2,293名)
■警察・消防・入国管理局の取組み
①違法風俗店等取締り②暴力団等取締り③違法駐車の取締り④複合ビルへの一斉立入検査⑤風俗関連施設への合同立入検査⑥不法滞在者取締り 他
■歌舞伎町フェスタ2008 歌舞伎町クリーン大作戦の実施(平成20年11月2日実施)
・ボランティアによる新宿駅東口から歌舞伎町シネシティ広場までの路上清掃(参加者155名)
・子どもボランティアによる大久保公園内の清掃(参加者35名)2、地域活性化プロジェクト(新たな文化の創造と発信)
■シネシティ広場等における主なイベントの開催
[平成20年度]
①歌舞伎町ライブミュージックプロムナード(随時)②ストリートバスケットイベント(平成20年5月11日)
③「国際麻薬乱用撲滅デー」都民の集い(平成20年6月29日)
④歌舞伎町フェスタ2008プレイベント(ラテン文化紹介イベント、平成20年7月27日・8月10日・9月27日)
⑤全国氷彫刻夏季全国大会(平成20年7月13日)⑥2008新宿エイサーまつり(平成20年7月26日)
⑦歌舞伎町まつり(平成20年10月11・12日)⑧歌舞伎町フェスタ2008(平成20年10月31日~11月3日)
⑨演歌歌手新曲発表イベント(平成21年1月6日)
[平成21年度前半]
①私たちの文化交流(ラテン文化紹介イベント・平成21年5月3日)
②映画「スタートレック」ジャパンプレミアイベント(平成21年5月12日)
③氷彫刻歌舞伎町大会(平成21年5月17日)
④歌舞伎町音楽祭(平成21年6月14日)⑤映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」公開記念イベント(平成20年6月27・28日)
■シネシティ広場オープンカフェ(シネシティカフェ)の開店(平成21年1月28日)
■東京都健康プラザハイジア「スポーツカフェ6」(平成20年5月19日~7月22日)
■大久保公園イベント
[平成20年度]
*テント劇場演劇「ねこになった漱石」(平成20年6月7日~15日)
*テント笑劇場「新宿7キャンプシアター」(平成20年7月14日~8月31日)
*場の記憶プロジェクト(平成20年11月8日~9日)
[平成21年度前半]
*テント劇場演劇「新宿パラダイス」(平成21年6月19日~28日)
*テント劇場演劇「瞼の母ラプソディ」(平成21年7月16日~27日)
*テント劇場版「やりすぎ芸人都市伝説」(平成21年7月30日~8月31日)他
■区役所通りイルミネーション(毎年11月下旬~2月末)
■区役所正面玄関前演奏会(不定期)3、喜兵衛プロジェクト(歌舞伎町再生の新たな担い手の誘致)~タウン・マネージメント
■歌舞伎町再生の新たな担い手の誘致(歌舞伎町版家守事業)
・吉本興業㈱東京本部の旧四谷第五小学校への移転(平成20年4月1日)
・歌舞伎町二丁目の空室状況調査及びインターネット不動産への情報提供(平成20年6月~平成21年3月)
■歌舞伎町タウン・マネージメント組織の設立
歌舞伎町タウン・マネージメント設立(平成20年4月1日)歌舞伎町再生の新たな担い手=ルネッサンスプロジェクトの推進主体
・シネシティ広場及び大久保公園イベント等の運営
・歌舞伎町のエンターテインメントの情報発信
①ホームページの開設②地域情報誌の発行③インフォメーションコーナーの開設
■公共空間活用実験
・シネシティ広場によるまちづくり活動財源確保の社会実験
広告イベントおよびオープンカフェの実施
・大久保公園のイベント公園整備に向けたテント劇場社会実験
4、まちづくりプロジェクト(健全で魅力あるまちづくり)
■歌舞伎町まちづくり誘導方針一部改定(平成21年度改定予定)
■大久保公園のイベント公園整備(平成21年度整備予定)
■西武新宿駅前通り整備(花道通り~職安通り・平成21年度整備予定)平成21年度歌舞伎町タウン・マネージメント事業計画
①情報発信事業:ホームページの運営
予算額5,372千円(歳入区分:新宿区補助金5,372千円、内訳:年間更新4,777,500円、メンテ472,500円、サーバーレンタル料9,450円/月×12か月=113,400円、ドメイン取得・代行料8,400円)
②情報発信事業:タウン情報誌の発行
予算額1,600千円(歳入区分:新宿区補助金800千円/公益事業収入800千円、内訳:@800千円/回×年2回 3万部/各号発行)
③情報発信事業:インフォメーション事業
予算額857千円(歳入区分:新宿区補助金857千円、内訳:71,400円/月×12月 ふらっと新宿2Fインフォメーションコーナー運営)
④安全・安心事業:歌舞伎町地区内一斉路上清掃等の実施
予算額145千円(歳入区分:新宿区補助金145千円、内訳:保険料95千円、備品50千円)
⑤地域活性化事業:シネシティ広場の運営(歌舞伎町の公共空間活用事業)
予算額3,074千円(歳入区分:新宿区補助金3,074千円、内訳:イベント備品費2,054千円、広場清掃費900千円、設備等使用料120千円)
⑥地域活性化事業:大久保公園等の活用(歌舞伎町の公共空間活用事業)
予算額-(歳入区分:-、内訳:-)
⑦地域活性化事業:イベント推進事業(歌舞伎町の賑わいの場創出事業)
予算額-(歳入区分:-、内訳:-)
⑧地域活性化事業:歌舞伎町への観光客等誘導方策
予算額-(歳入区分:-、内訳:-)
⑨まちづくり事業:事業者誘致活動
予算額3,150千円(歳入区分:新宿区補助金3,150千円、内訳:イベント企画・事業者誘致支援委託等)平成21年度歌舞伎町タウン・マネージメント活動にかかる事業会計収支予算書(平成21年4月1日から平成22年3月31日まで)
Ⅰ収入の部(当期収入合計32,433,000円)
①補助金 26,404,000円
②公益事業 6,029,000円
Ⅱ支出の部(当期支出合計32,433,000円)
①事業費14,198,000円(歌舞伎町再生に関する事業):情報発信事業7,829,000円、安全・安心事業145,000円、地域活性化事業3,074,000円、まちづくり事業3,150,000円
②運営費17,881,000円:事務局職員給与等12,475,000円、賃金・報酬1,958,000円、旅費1,000円、会議費30,000円、事務費1,113,000円、通信費495,000円、工事費1,800,000円)
③租税公課354,000円
歌舞伎町まつづくり推進計画2009(案)
◇推進計画体系
[方針1]魅力のある5つの《核と軸》の創出
①歌舞伎町活性化プロジェクトの展開(シネシティ広場の活用)
②大久保公園のイベント広場としての活用
③道路の整備
[方針2]エンターテイメントシティ歌舞伎町のまちづくり
①まちづくり誘導方針の推進
②拠点地区のまちづくりの誘導
[方針3]周辺からのアクセス改善
①道路の整備【再掲】
[方針4]街路所の育成・屋上緑化の推進
①空中緑化都市づくり
②新宿花いっぱい運動
[方針5]特性を生かした《まちなみ》創出
①景観計画の策定
[方針6]誰もが安心して楽しめるまち
①歌舞伎町ルネッサンスの推進(TMOの運営)
②繁華街の防犯・防災活動の推進
③放置自転車対策
④路上の清掃・不法看板の撤去等
以下会議発言
「この協議会は、平成19年10月に開催して以来2年ぶりの開催ということで、少し間があいてしまいました。この間、歌舞伎町の動きを見ますと、劇場街の一体的再開発が個別段階的建替計画に変更されまして、そうした中、昨年12月にはコマ劇場が閉館となるなど、街にも大きな動きがございました。
今回、この推進協議会でのメインテーマとして皆様にご教授していただくものとして、歌舞伎町まちづくり誘導方針の一部改定がございます。このまちづくり誘導方針は、まちづくりプロジェクトにおいて、平成19年3月に策定をいたしまして、前回の協議会において皆様のご了承を得たものでございますが、劇場街の一体的再開発についても状況が変わっているというような、そういった状況変化を受けましてその一部を改正するものでございます。
エンターティンメントシティ歌舞伎町のビジョンを改めてお示しをして、皆様と思いをひとつにして歌舞伎町ルネッサンスに取り組んで
まいりたいと考えております。一方、歌舞伎町ルネッサンスの取組みとしましては、この間、喜兵衛プロジェクトにおきまして、昨年の4月に、歌舞伎町再生の新たな担い手として歌舞伎町タウン・メネージメント(TMO)が設立されまして、地元・事業者、関係機関の方々、そして新宿区と連携の下、情報発信や安全・安心のまちづくり、地域活性化などの取組みを行っております。これらの件につきましては後ほどご報告をさせていただきますが、歌舞伎町ではルネッサンスの各プロジェクトを通じ歌舞伎町の街づくりが地道に進められています。
クリーン作戦プロジェクトでは、警察、消防、入国管理局をはじめとする関係機関の大変なご尽力、また地元やボランティアの力を含めたそうした多くの力の結集によりまして、環境浄化・美化に大きな成果を上げて、歌舞伎町を訪れる方々からも、街が変わり始めた、以前と比べてすっきりしてきたという声が大分聞こえてくるようになりました。しかし、まだまだ課題は多くあります。継続した地道な取組みが重要だと考えております。
地域活性化プロジェクトでは、タウン・マネージメントによる歌舞伎町ルネッサンスの公式サイト、またホームページの開設やフリーペーパー・ディスカバリー歌舞伎町を発行して、歌舞伎町の話題のスポットやイベント、人気の飲食店などを紹介して、多くの方々から好評を得ております。また歌舞伎町2丁目の区立大久保公園における3カ月にわたるテント劇場、大久保公園シアターパーク公演をはじめ、シネシティ広場での映画公開イベントやオープンカフェ、区役所玄関前での演奏会、ライブミュージックプロムナードなどさまざまなイベントが開催しています。来月16日からは今年ではや4年めを迎えますけれど、区役所通りのイルミネーションによる光の演出が行われ、歌舞伎町全体がイベント会場として街の装いも変わりつつあります。本日は、委員の皆様に、歌舞伎町のまちづくりと街の持続可能な活性化・再生を担う仕組みづくりを今後の課題として、ご意見ご提言を賜りますようにお願いを申しあげます。」
※まちづくり誘導方針一部改定について:平成19年3月に策定された歌舞伎町まちづくり誘導方針(概要PDF)について、案として提示されたのはエンターテイメントランドをエンターテイメントシティとすること、シネシティ周辺映画館街の一体再開発が頓挫し、これによって「一体再開発」という言葉が削られ、「個別・段階的建替え」へと変更、道路交通環境に新宿WEバス路線が加筆、そして安全・安心、まちのセキュリティ強化誘導の部分で「安全建物」への建替え促進、災害時の帰宅困難者への対応が加筆、などがある。
中山弘子新宿区長
「(歌舞伎町まちづくり誘導方針について)ご了承いただければ、まちづくり誘導方針を、区としては、区の計画として策定をし、実行計画の中のまちづくり推進計画の策定や、拠点地区の地区計画の策定といったことも今後取り組んで行きたいというような、そういった取組みでございます。それでは、歌舞伎町のまちづくりについてご意見をいただくわけですが、まずはじめに伊藤委員にぜひ歌舞伎町の都市再生を、これまでもまちづくりにご意見をいただいておりますので、お願いしたします。」
「ひとつは現実的に検討してもらうこと、もう一つはかなり長期ビジョン的な展開について。当たり前なんですが、私、歌舞伎町の朝から夕方5時位までのお客さんの流れってよくわからないんですが、あんまりお客さん来ないですよね?要するに朝から昼まで歌舞伎町はどう使われているかっていうことをずっと話題に取り上げて、それにですね、ハトバスを午前中・午後一回位づつ、中国人のお金持ちの人たちをどこかでピックアップして、ここの中グルグルと回って、途中で交番の前でおろしてお巡りさんに案内してもらう、ゴールデン街を見るとかですね。そういうようなことをやってみれないかって思ったんですよね。要するに朝と昼をもっと有効に活用して・・あの、前原さんも観光大事だっていうんで、これから中国のお金持ちが観光するようになると。そういう人たちに、歌舞伎町をちゃんと見ていただく、夜じゃなくて、朝、場合によっては、シネシティ広場のところで在留の中国人の人に太極拳とかやってもらうとか、なんかそういう朝と昼を観光資源として活用するってことは私としてはあるかなと思って。私も年寄りで、朝早く起きるようになりましたんで、場合によっては案内に中国人のガイドを朝早くからやると。
二番目は、区長さんドキッとする話なんですが、ハイジアがガラガラですよね、率直に言って。ハイジアに区役所を持っていっちゃって、区役所を持っていくと大久保公園がもう少し管理監督がちゃんとできるようになって、ここ(現区役所)のところを全部建物を取っ払っちゃって、朝市をここでやって、コーナーコーナーにL字型に、やくざっぽい風俗が見えないように2階建くらいで、洒落たお兄さんやお姉さんがちょっとした食べ物や小物を売るようなところがあって、その前に広場があって。今の区役所の第一分庁舎ありますよね、あそこに、ゴールデン街の東にあるあまりぱっとしない交番をこっちに持ってきちゃうんですね。あそこに交番をおいて、交番のお巡りさんはだいたい北側を見る、要するに広場のほうを見る。そんなイメージが、遠い将来考えられないかと。
イメージは、非常にオーバーに言いますと、ストックホルムのノーベル賞の公会堂の前の広場は赤いパラソル黄色いパラソル、
夏はとても素晴らしくて、そこは野菜市場になっているんですね。それほどでなくてもいいんですけど、そうするとあれも外国人にとっては写真になりますんでね、風景になんじゃないかと。だから、区役所を移したらどうでしょうかね。」
中山区長
「とても示唆に富んだアイディアをいただきまして。私は、歌舞伎町を考えるときに朝から昼というのは、とても重要な要素で、それから意外性があるというのがとても大切だと思ってますので。」
「私は昨日イスタンブールから帰ってきたんですね。その1週間前は上海にいまして、昨日の今日でまだ時差ボケもあるんですが、
トルコという国はご存知のように東のアジアとヨーロッパを繋ぐ、昔からの東西のルートで、地中海があったり山があったり、こうねじ曲がってる。東西ということはわかってたんですが、あそこでしげしげ見ててひとつ発見したのが、南北軸というのがある。色んなルートがある、ちょっとこういうお上品な席で言うのは申し訳ないんですが、ロシアの女性とアラブの男性の性の交歓の場所だったということなんですね。イスラム圏ですから、非常に宗教的にセックスのことには厳格なんです。東西行くか南北行くか、そこがやっぱり観光立国なんですね。トルコの市長さんにもお目にかかって、いかに観光で盛り上げるか。
上海ですけどね、上海は国際都市というか、世界都市で、そこでメガロポリスという議論を盛んにやったんですけど、昔、日本のメガロポリスというのは、東京と大阪・名古屋がつながってるということなんですが、大きな人口集団が1・2時間ぐらいで繋がっていることをもしメガロポリスというならば、東京・ソウル・上海なんかはメガロポリスで、2時間で移動できる。どこにいてもあんまり感覚違わないんです。ただ、そこに休まるスポットというのが上海にもあって、バンドンっていうんですかね。低い街に、そこだけはぞろぞろ歩いて飯を食ったり、なんとなくそういう空間があるんですね。色んな高い建物や、来年はベターシティ・ベターライフとか、そういうので盛り上がっているんですけど、そこがエアーポケットのように気が休まる、それが印象深くて、そこにやっぱり日本人の観光客もたまっているんですね。コマが今塀になって落ち込んでいる感覚があるもんですから。歌舞伎町の魅力っていうのは、外国人に結構名前は知れてるんですね。朝までいて、第一段階我々のこの協議会でやった第一の成果は、治安が抜群に良くなった。安心までは確保したと、今度賑わいをどうするかというステップの時のアイディアなり具体的な計画ですね、確かにマーケットというのは、外国のそういうところ行って魅力です。あそこの広場を、ときどきやってる、地方から持ってきてる物産、あれをもうちょっと拡大してこの2年間くらいやれないかと。
みんな店やですからね、食材を売る。新宿が一生懸命やっている路上をテラスハウス的にして溜まりをつくる、その溜まりをもうちょっとこっちへ持ってこれないか。つまり歌舞伎町の今の対象地域以外のところが偉く盛んになってます。北の大久保、北歌舞伎のほうはエスニックタウンで、あそこがむしろ観光スポットですね。韓国、中国、イスラムのちょっとした教会、あそこが一番初めにエスニック化している。コマの建替えについてアイディアがあったらぜひ聞きたいんですけど、当事者からお聞きしたいくらいのものですけど。
大型で芝居をしたりして人を集めるというのはなかなか難しいと。で、靖国通り側にですねシネシティ的なものがすでにできつつあるちゃああるんですね。そっちがコンパクトにやってみんな遊んで楽しいもんだから、そっちに取られちゃっているんですね。
新しい地下鉄が入ってきたんで、新宿3丁目を携えてサブナードが延伸するとうスケールがあるんで、むしろ近いんだから、サブナードから一本地下街を、地下を掘ってぽっと、自動車は面倒なんですよねここは。だから歩くスケールで遠征するようなごじゃごじゃしたことをやるというようなアイディア。なんか周りは動いているんですね。で、ここだけは治安が良くなって綺麗になって。だけど、そこに変わる性についての扱いについての歯切れに悪さがちょっとあるわけですね。
男の子たち(ホスト)がいっぱい出てきて、あれもコマの看板と同じで黒っぽいですよねみんな。黒いっていうのは、鮮やかな赤が一点あって映えるもので、全部黒だと風景がすっきりしない。トルコの非常な熱気と地べたの持っている生生しさが効いているアジア性を求めてきたのが、ちょっとお上品になったんで、その後のステップ、悪も善も混ざっているようなスケール、しかしきわどく治安は守るというイメージはみんな持っている。」
只腰委員
「私ども公園協会は、ハイジアというビルにテナントで入ってございまして、朝夕通勤ルートに歌舞伎町を使ってます。実は私、30年位前に新宿区役所に勤務していたことがございまして、その時に比べますと、非常に健康的っていうのか、いわゆるいかがわしい店が随分減ったなぁという印象と、逆に寂しくなったかなという印象を持って毎日通ってます。
今回、計画の変更でございますが、シネシティ広場周辺の建物が個別の建替えに変更したいというような趣旨かと思います。今、戸沼先生からお話がありましたけど、シネシティ広場は日本でも、4面建物に面した歩行者系広場というのか、非常に貴重な資源
だと思うんですが、残念ながらあまり活用されてませんで、昼間お酒を飲む方の多いような、そういう空間になってしまっているんですが、あそこは周りの個別の建替えと上手くリンクをさせながら、地区計画とか誘導方針などいろいろな手法があると思いますけれども、建物の前面と広場の機能を上手く融合させ、また個別でもいいと思いますが、大崎とか個別の建て替えを上手くつなげていく例もございますのでそんな例を参考にすれば、この素晴らしい空間に変更できる素地があるんじゃないかと思います。ぜひ進めていただきまして、地権者、それから街の方とよく相談されてふさわしい街に再生したらいいんじゃないかと思います。」
中山区長
「シネシティ広場は、歌舞伎町にとっての大切な資源でもありますので、ここを活用していくというのは一つのポイントになると私は考えております。」
「東洋大学の根本と申します。歌舞伎町を考えるときには、戸沼先生からも出ましたが、抜群の知名度というのがどうも生かされていないというのがある。他の地域の開発とかもお手伝いするんですけれども、歌舞伎町ほどの知名度を作ろうとして破格の投資をして、で上手くいかないと、いうところからすると、大変恵まれた環境にある。それは行政も民間も住民の方も同じだと思うんですけど。
そこが、ちょっと生来のものとして与えられているから故に、あんまり有効に活用できてないんじゃないか。
これは昔からそう思っているんですけれども。ぜひ、原点に立ち返って、このブランド効果というのは、おそらく1000億位の価値があるんだということを前提に、もう少しポジティブに発想したほうがいいんじゃないか、それが一点。
二点目が、そのポテンシャルを生かすために、今回新宿区さんのほうでおやりになるのが、大久保公園なんですよね。それは素晴らしいと思いますし、前々からそこを上手く使えないかなということで、大久保公園という空間もそうですし周辺のラブホテル等も含め、一種異様な空間というのが面白い、いろんな仕掛けができる場所だろうなと思いますので、ここには期待をしたい。ただし、アイディアの勝負だと思うので、できれば世界にっていいますか、全国はもとより世界の色んな知恵を出してもらって知恵を出した人に、6か月なり1年間無償で貸して、自由に使ってくださいっていう。そういう実験場は実験場なんですが、誰が実験するかといえば面白く使ってくれる人に実験をしてもらいたいという気がしますので、そういう幅広い提案募集というのを組み合わせたらいいんではないかというふうに思います。それ自体が注目されるという。
三番目が、大久保公園の最大のポイント、弱点は歌舞伎町1丁目から分断されている、分断の間にハイジアと大久保病院があるんですよね。あっていけないことは無いんですけど、実際人の流れが断ち切られてしまって、大久保公園で何かやってもなかなか通りを越えて来ないというのが実際のところだと思うんで、ハイジアをどう使うかっていうのがある。伊藤先生の仰った、区役所の移転というのも決して逃げ道でする話じゃなくてですね、そのくらいの大技を使う価値はある。それは別にして、エンターテインメントと言うと、人材育成の機能というのが、今、無いかなと思いますので、学校のようなものをハイジアのほうに誘致をしていく。ここはやはり区が力を出していただいて、そんな大きなものである必要はなく、世界のエンターテインメントにリンクできるような学校機能の誘致というのを考えていただければと思います。」
「ヒューマックスの林です。私ども、ここに、個々に建替えとなったと書いてありますけれども、私は、個々にでなく、一緒にやろうではないかという話を、都にも区にも申し上げたんです。残念ながら、あまり協力いただけませんでした、はっきり申し上げれば。僕は今でも考えているんですけれども、世界の一番の駅として、新宿駅というのは、ひとつの駅に12~3本来ているところなんて他に無いですよ、世界中探したって。その傍にあるんですよ、歌舞伎町は。しかも西武新宿がすぐそこにあるんです。三菱地所さんが、元のゴルフ場の後を開発してやると言ってますけれど、あそこは地下鉄が1こか2こしかない。かたっぽは10何本来ている。これだけのところを、もっと活用しない手は無いだろうと前から思ってまして、今でもそう思っております。
それぞれバラバラにやるというのはやむを得ない方法なのかもしれないけど、私は、前から申し上げているようにこれはもっと大規模に、大規模ですよ、公園も、ハイジアも、大久保病院も全部含めて再開発すべきだと思います。シネシティって言ったって、昔20いくつ、今スクリーンいくつあると思います?4つしかないんですよ。シネシティなんてとんでもないない話ですよ、僕に言わせれば。お話に出ましたように、みんな手前のほうに劇場ができたからそっちへ行くんです。昔から、劇場というのは、どこでもそうですけど、小さい劇場は別ですけど、大きな劇場というのはみんなね、当時の権力者が作った。バレエでもオペラでも。役所が作ったり。個人で作ったら合わないんですよ。なぜかって言いますと、すごいスペースがたくさんいるわけですよね。そのスペースの中で、使う時間は3~4時間ですよ。練習時間以外は。それで、しかも高さは3~4階で、空いている空間がものすごくあるわけですよ。合うはず無いんですよ。
私は前から申し上げているんですけど、新宿歌舞伎町の周りをシネシティなんかやって繁盛したら周りに人みんな困るんですよ実際に。良くしなきゃいけないんですよ、周りを。それを良くするにはどうすればいいか、それはさっき申し上げたように私ども四葉会だけではダメだと思うんですよ。ハイジアなっていうのは、本当にね、前も申し上げたんですけど家賃1万でも借りていないんですよ。で、都庁のそばは4万円で入り手あったんですよ、今は下がったかもしれないけど。これはなぜか?それはね、さっきブランドという話があったんですけど、歌舞伎町という確かにブランドあるんですけれども、悪いブランド、と言うか悪名高いという感じも無いとは言えない、と思うんですよ。少なくとも私は、そういう小さなことを言わないで、もっと大規模に、公園もですね、これは無理だと思うかもしれないけど再開発して屋上公園にしたらいいじゃないですか、たとえば。駐車場もたくさん作ればいいじゃないですか。病院があるんですよ、病院を使わない手はないですよ。老人ホームも出きるわけですよ。それから、なんというんですかね、エンターテインメントに限るというような開発だったら、僕は全然、スケールとして足りないと思います。もっと大きなスケールで、エンターテインメントももちろんあるけれども、やはり六本木のミッドタウンみたいな感じのああいう計画に持っていかないと無理だと思います。
一丁目だけ制限してああだこうだと言う話が出てますけど、これについては私どもそう簡単にああそうですかとは言えないと思います。
もし我々が建てると言ったときに、いろんなものを私権を制限されたり最初から網をかけられた感じになるわけで、そりゃあちょっと簡単にああそうですかとは言えない、と僕は思います。ですから、そういうことをする前に、もう一度この計画自体を練り直してもらわなくちゃいけないと、僕は思っております。」
中山区長
「今、林委員からご意見をいただきましたところについては、ご意見として賜りたいと思います。これまでに、いろんな形で協議をして、今日に至っている。私どもとしても、今できることと、それから長い路線でやることというようなところでの検討も、十分ご意見をいただきながらしていきたいと思っております。ただいま、いろいろご意見ございましたけれども、現在お示ししております歌舞伎町のまちづくりの誘導方針につきましては、皆様方に受け止めていただいて、そうした中で、現状出来ることと長い目線でどうやっていくかというところの現段階としてこのような取組みを日々やっていく尊い仕事もやっぱりあるわけですから、それから全体としてというようなところもある
と思いますので、誘導方針の一部改定(個別建替え等)について、協議会としてご了承いただけますでしょうか?」
林委員
「私はできません。」
中山区長
「今、林委員のほうからお話いただきました、私権の制限をするとかそういうことはこの中にも入っておりませんし、それからエンターテインメントシティというのは、ここの遺伝子、歌舞伎町の遺伝子としてそういったものを継承していきたいということで、それ以外のものを含まないということでもありませんので、できましたら多くの皆さんで心を一つにしてご了承いただけたらと思いますけど。」
林委員
「すいません、これについてはもう少し具体的に後ほどお話を伺ってから返答させていただきます。」
中山区長
「林委員からご意見があったということは、私ども受け止めて、この会議として全体としてはご了承いただくということで進行させていただきたいのですけどよろしいいでしょうか?」
他委員
「異議なし。」
中山区長
「それでは、どうぞよろしくお願いいたします。」
-歌舞伎町対策の取組み状況等について-
立延新宿警察署長
「歌舞伎町の取組みにつきましては、16年4月以降警視庁の重点区として組織を挙げて取り組んでいるところであります。本年の主な検挙事例ですけれども、歌舞伎町の直近外周におきまして、民宿民泊と、民宿というのは韓国系のもので、民泊というのは台湾系のものですけれども、いわゆる無許可で営業し、一室を改造したりですね、無許可で旅館業を営んでいたということで、不良外国人の拠点として、あるいは犯罪の温床を図っていたものを検挙するなど、外国人犯罪についての潜航対策にあたっております。また、取締り関係では違法個室マッサージや猥褻ビデオ店、あるいはアングラ・カジノ店の多数を摘発いたしまして、閉店に追い込むなどの取締りを行っておりますけれども、未だ取締りの目を逃れ、脱法的に行っている、営業を行っているお店もありますので、引き続き、粘り強く、取締りを実施していきたいと思っております。
今後の重点課題でございますけれども、まずは悪質な客引き等を行う違法風俗店の取締りを強化したいと思います。歌舞伎町が、芸術文化の発信の基地であるということで、家族連れの方が安心して楽しめるような街の体制を目指しておりますので、その中で、街の景観を損ねています、いわゆる客引きですね、悪質な客引き、これらの取締りを強化しております。悪質な客引きにつきましては、従業員のみならず、取り調べの追及をいたしまして、店舗経営者等の関係者を検挙するなどして最終的には店舗を廃業に追い込むなど、今後も体制を強化してまいりたいと思います。
次に、歌舞伎町ルネッサンスの最大の障害であると思われます暴力団に対しましても、取締りと排除対策の両面作戦を強力に推進しておりますし、街の、新宿繁華街犯罪組織排除協議会等の、皆様との力を合わせて、先般、7月17日に、協議会で、いわゆるミカジメ料の不払いその他ですね、暴力団等からの働きかけ等ありましたら通報等いただく体制もできております。今後も、官民一体となって暴力団排除活動を行ってまいりたいと思っております。また、飲食店の中には、未だ暴力団が、いわゆるケツもち、あるいはミカジメ料、しょば代と称して徴収されていることも推定されますので、さらに暴排ローラーと、あるいは地域の方の協力を得まして暴力団の資金源の遮断を強力に進めてまいりたいと思っております。
もうひとつ、交通対策につきましては、本部合同、歌舞伎町地区の取締り、さらには道路環境浄化の景観を乱しております違法看板、あるいは露天商等の道路不正使用についても、取締りを強化していく方針でございます。また、道路環境の浄化ということで、区、あるいおは三権、あるいは街の方とも合同パトロール等を実施して、平素からクリーン作戦を実施しております。とくに、花道通り等につきましても、狭隘化をして、暴力団や客待ちのタクシーも無くなってきておりますし、あるいは、客待ちのタクシーについても、運転手が乗車している、悪質性の高いものについては、非放置の違反で摘発を行っているところでございます。引き続き、安心で安全な街新宿の、あるいは歌舞伎町の街の再生に向けて、今後も各行政、あるいは街の皆様と力を合わせて進めてまいりたいと思ってます、以上です。」
野原新宿消防署長
「まずはじめに、歌舞伎町におけるこれまでの消防の取組みについてご報告をさせていただきたいと思います。私どもの、歌舞伎町に対する消防の重点、そして私たち消防の目から見た歌舞伎町の地域の特性といったところをお話をさせていただきたいと思っております。まずはじめに、私ども消防の、この地域における重点についてですが、雑居ビルが非常に建っていると。そういった建物の中の用途によって適正な消防の設備が設置されているのか、そしてまた、いつでも使えるように維持管理をされているのか、それと合わせて、それぞれいろんなお店があるわけでございまして、それが社会的責任と言ってますけど、防火管理上の管理を適正に行われているか、この2点を重点で私ども立入検査を行っているところでございます。そしてまた、消防から見たこの地域の特性についてでありますけれど、すでにこの歌舞伎町、雑居ビル等が建築物数で言うならば約590棟弱の建物が林立しておりまして、それらの建物の中にさまざまな業種業態を持った飲食店あるいは遊技場と言った店が営業しているわけでして、このうち年間2割が店が入れ替わるという実態でありまして、極めて消防にとっては、その実態把握が困難な状況にあると言わざるを得ないと思います。
それから、もう一方、建物の特徴として、もうすでにご承知の通り、8年前でございますけれど歌舞伎町の雑居ビルで大惨事になった火災がございまして、多数の尊い命が犠牲になったわけでございます。この種の建物の特徴をお話いたしますと、直通階段、いわゆる屋内階段が1系統なんですね、ひとつしかない。普通なら何か事があった場合、2系統あって左右に行かれるんですけれど、こういう建物の、1系統ということで、もし火災など起きた場合、非常に人命的危険を有している。こういう建物があります。私ども消防の言い方をすれば、特定一階段対象物と言っておりますけれど、なんとこれは、建物全体の、こういった1系統の階段が7割を占めているということで、非常に、火災が起きたら人命危険があるという対象物でございます。
そういった中で、私ども、こういった環境にありまして、じゃあ、一体火災件数は歌舞伎町で何件くらいあるかということについてであります。まず火災件数の推移の表を見ていただきたいと思いますが、
火災件数推移
新宿消防署管内 H19年度162件 H20年度178件
うち歌舞伎町(全体に占める割合) H19年度20件(12.3%)H20年度25件(14.0%)
たとえば平成20年の火災件数178件は、新宿署管内における火災件数で、そのうち歌舞伎町で起きた火災の件数は25件です。
そして、今年に入りまして4月1日から昨日現在まで新宿消防署管内においては137件の火災が発生をして、15件が歌舞伎町ですでに発生をしている。
過去の年間を見ますと、常に20件以上、この狭いエリアで20件以上の火災が増えている、こうした観点から考えるならば、まあ、幸いにも大きな火事に至っていませんけど、こうしたことで、歌舞伎町の教訓を強く受け止めまして、立入検査の実施件数についてみていただきたい。
歌舞伎町地区の事業所に対する立入検査実施件数
(平成19年度、20年度及び平成21年4月1日~10月26日の累計手集計)2,641件
歌舞伎町地区の事業所に対する命令発令件数
(平成19年度、20年度及び平成21年4月1日~10月26日の累計手集計)27件
そこで、先ほどもお話したとおり、我々の重点であります、防火管理上の措置がとられているかどうか、等々につきまして立入検査を総力を挙げて今実施して、その件数といたしましては、平成19年から今年の10月26日まで、手集計でございますけど、2,641件の立入検査を実施して、それで違反の是正に努めているところでございます。その下の命令件数についてです。命令とは何だと言いますと、私ども立入検査を行うに当たっては、通じて、誰が見てもこの違反状態を放置しておけば、人命危険、火災発生の危険があるんだと言った時には、ただちに、その違反状態を改修せざるを得ない。
命令書を発行して直ちに改修させる、これが平成19年度から10月26日まで、27件。これは主に、避難施設であります廊下だとか階段に物件の存置、放置、使用物によって避難障害があったり、あるいは本来火災が発生した場合は避難階段に煙が入らないように防火扉を閉めるんですね。それの閉鎖障害がある、極めて直ちに直さなければならないという、こういった命令件数が27件ありまして、主にこういった内容であります。それから違反の改修事例については、歌舞伎町の環境自体が、どうしても営業利益が優先されて、まさに防火上の安全という防火意識が非常に低いという実態が見受けられる状況にあります。したがいまして、私ども、今後、こういった立入検査を、本当に地道な検査でございますけど、一歩一歩積み重ねながら防火安全に努めていきたい。
そこで、せっかくの機会でございますので、歌舞伎町のまちづくり推進計画2009[方針6]誰もが安心して楽しめるまち、の②の繁華街の防犯・防災活動の推進について、その中身を見てみますと、非常に私どもと合致している面があります。たとえば、方針6【6-2】『雑居ビルの安全対策をはじめとする安全・安心推進協議会の活動を推進し、歌舞伎町の防犯及び防災活動を支援する。』、まさに私どもここで言いたいのは、やはり私ども行政、こういった個々の安全をきちっとやっていくためには限界もあります。そこで、ルネッサンス協議会の本来の目的はやはり歌舞伎町を再生していくんだ、そして活性化を通じて多くの人たちを誘引して賑わいの街を創出していくという大きな目標がございます。しかしながら、消防の目線から考えるならば、やはり、人が集うということは、色んな建物に入るわけですね。その対象物がしっかりと安全を確保している、おかなければならないというのが前提であるわけで、これは等しく国民の意志の高まりがあると思います。それと合わせて、私どもの考え方、誰もが安心してという方針6に従いまして、これまでの対策のほかに新たに加えて、今後考えていきたいのは、既存の建物を含め、あるいは新規の建物を含め、建物の、いわゆる所有者、あるいは店の管理・経営者に対して、自主的に、自発的に防火安全、あるいは防災対策を、必要な措置を講じ、あるいは店に訪れる人たちの安心を確保していく、こういった風土、まちづくりの風土を、あるいは仕組みをこの中に盛り込んで行く必要があると、私は考えています。
従いまして、今後、消防の考え方といたしましては、まずひとつ、当面行いたいということは、建物の所有者、これ大家さんでございますけどその大家さん、あるいは大家さんが建物全体を管理会社に委託しているケースが多数ございます。そういった会社も含めて、防火防災に対する意識というものを醸成するような仕組みを協議していきたい。場を集めてやっていきたい。これは、消防だけではできませんので、新宿区ご当局をはじめとして、歌舞伎町振興組合も、皆様方、あるいは地元の町会の皆様方、そして関係機関の皆様方と、この設置について協議をさせていただいて、ご理解があれば、その実現に向けて私もやっていきたい、ということを思ってます。」
上田中東京入国管理局新宿出張所長
「歌舞伎町の治安対策、そして不法就労外国人の排除という問題につきまして、東京入国管理局新宿出張所が開設されたのが平成15年4月1日でございます。それから、今年で6年目を迎えておるわけですが、現在までの6年のこれまでの実績についてご報告申し上げたいと思います。
私ども新宿出張所は、新宿方面隊ということで、新宿区と中野区、杉並区、この3区と、そして方面隊として長野県を担当しております。この4か所でもちまして、平成15年4月から平成21年9月、今年の9月までに、摘発箇所としまして総数で5,531箇所を摘発しております。そのうちで、新宿区について申しますと、1,587箇所、だいたい28.7%という占有率となっております。そして、摘発人員について申しますと、平成15年4月から今年の9月までの間に、総数で7,929人、そして新宿区内で申しますと2,593人という不法滞在者を摘発しております。これは、全体の割合で申しますと、新宿が32.7%という占有率となっております。今年について申し上げますと、今年の1月から9月まで、現在417箇所を総数として摘発しておりまして、新宿区内で申しますと71箇所、17%。摘発人員で申しますと、1月から9月までの間に320名、新宿区が41名ということで、これについて申しますと、1箇所あたりの摘発人員が、開設当初の平成15年は6.83人という数があったわけなんですが、現在では非常に減ってきておりまして、今年の1月から9月の数を申しますと、0.81人というふうになってまして、これは、裏返しますと、新宿区内での不法就労外国人の数が減ってきていることの現れでないかと思っております。そして、当出張所開設後の歌舞伎町の変化等について申しますと、開設当初は大久保・百人町等隣接地区の安価なアパートに不法滞在外国人が集団居住しているケースが多かったわけなんです。あるいは、韓国クラブ、フィリピンパブ、中国エステで外国人女性がホステスとして稼働している、あるいは新大久保周辺、西武新宿、あるいはハイジア周辺の路上でタイ人、コロンビア等の街娼が立つという状況があったわけなんですが、私どもは、先ほども申しました、摘発は、警視庁あるいは新宿警察署さんと合同で摘発しておるわけなんですが、その結果としまして、集団居住事案が解消された、あるいはその裏返しでいいますと、非常に正規在留者というのが増えておりまして、定住者、あるいは日本人の配偶者、あるいは永住者、といった方々の中に混じって不法就労者が何人かいると、いうような状況になっていることがあげられるかと思います。そして、営業形態が非常に巧妙化してきておりまして、なんとか摘発を回避しようという事業者が増えている。ただ、ハイジア周辺の街娼問題についてはほとんど解消したのではないかというふうに考えておりまして、15年当時に比べまして、風紀・治安の改善、そういうことには寄与できているのではないかというふうに考えております。
なお、先の通常国会で、改正入管法が成立いたしまして、3年後の平成24年に改正入管法が施行されるわけなんですが、そうなった場合は、今現在外国人の方々は外国人登録証明書というものを持っておられるわけなんですけれども、それが在留カードというものに変わっていく。今は、外国人登録証明書というのは、在留の資格の無い方でも、いわゆる不法滞在の方でも登録ができるようになっていたわけなんですが、改正入管法が施行されますと、在留カードといいますのは、いわゆる在留資格を持っている型でないともらえないということになりますんで、私どもとしましては、先の入管プロジェクトというのが5年間実施されまして、5年間で21万9,000人の不法滞在者、不法残留者が11万3,000人という減少を見ているわけなんですが、改正入管法が施行されるまでには、なお一層の不法滞在者の縮減、というものに努めていきたいというふうに考えています。」
中山区長
「この安全・安心のまちづくり、地域活性化の、なんて言っても地元の方々との協働が非常に重要であります。歌舞伎町商店街振興組合から片桐理事長、ぜひ提言やお考えのことをお願いします。」
「歌舞伎町は、平成17年第1回ルネッサンス推進協議会において歌舞伎町宣言を発表して以来、5年間、新宿警察署、新宿消防署、また関係機関のおかげで、本当に歌舞伎町は歩きやすく綺麗になりました。性風俗、違法営業の風俗店、それらに対する客引き等減少しまして、違法看板もものの見事に綺麗になりました。感謝しております。
まだ、具体的にはこれから、先ほども林委員が言われましたように、四葉会の大きな計画が、まあ頓挫したという言い方は大変失礼なのかわかりませんけれど、今はなくなりまして、個々の再生計画というので、我々、ホントに大きな期待をそこにさせていただいてましたけど、現状ではコマ劇場さんの跡地である東宝さんがどういうものができるのか、というような期待感だけで今ありまして、現実にはあそこは塀で囲まれている状態の中で、新しく性風俗の客引きではなく、営業形態は合法でありますけれど、そこでホストクラブ、キャバクラのチラシまきと称しまして現実には客引き、スカウト行為が多くの連中が歌舞伎町1丁目のほうにおしよせてみんなで客引き行為をしている中で、来町されるお客様が不快に思われる、また1丁目の営業店に対してはほんとに悪影響をもろに受けて、みなさん悲鳴を上げているのが現状でございます。
ここはなんとか、街の人間も頑張ってやらなければいけないと思ってます。
シネシティ広場においては、マリオンというオープンカフェが出来上がりましたけど、なかなかイベントが継続して出来ないという中で、多数の悪質ホームレスなどや、ホームレスと言えない人たちが溜まり場を作りまして、そこで朝から酒盛りをしている状態で、なかなか注意もできないなか、我々もどうしていいかわからない部分がありまして、まあこういう中でコマ劇場の建替え構想が故あって同線アクセスの悪さとなり、計画の障害となっていると思いますが、さらにはビジョンがあっても先行き不透明なまちづくりの計画の中で、街は今地盤沈下を起こしかねないところであります。
一方では、今年の3月、フランス・ミシュランの中で歌舞伎町が観光という中で二つ星をいただいたという、我々にとっては信じられないようなものでありましたけれど、歌舞伎町という名前が世界中に届いている中で、今、中国人の方々を含め多くの外国人の方が歌舞伎町に来ていただいておりますので、なんとか観光の街としてスポットライトを当てて活性化につなげたいと考えております。歌舞伎町は繁華街・歓楽街として、位置づけとしては世界基準の、時差の無い街という部分でありまして、我々は秩序ある繁華街を目指していきたいというふうに思っております。
その中で、今お願いしたいのは、迷惑行為は許さない、また外国人観光客も含めておもてなしの街にしたいと考え、2009年の活動方針として行ってまいりたいと思います。その中で私が理事長になりまして、まずやらなければいけないのは、街が警察・消防にお願いするだけではなく、街を自分たちで綺麗にしなくてはいけないということで、街の秩序の回復を目指そうということで、私は、商店街として、また町会として多くの人たちが仲間に入れるように今活動をやろうとしているところであります。
秩序の回復を目指していますけど、ひとつは悪質なキャッチ・客引きが横行しておりますので、これを無くしたいという、迷惑行為撲滅キャンペーンということで、パトロールの継続、それから新しく迷惑行為をしてはいけないという蛍光看板、横断幕などを掲げていきたいというふうに考えています。新宿警察の署長さんにはお願いしたいんですけど、なかなか難しいということもありますけど、違反をしたものに対し、更なる取締り強化をよろしくお願い申し上げたいと思います。
また、ホームレスに対しては、広場における環境浄化および規制の強化ということで、ソフトロー的規制の提案を出し、それをお願い
したいと思ってます。そして、定期的な清掃活動を継続して進め、小さなイベントでもいいと思いますけれど、出来るだけ多くの日にイベントを実施していきたいと考えております。
そういう中で、外国人の観光客が多くお見えになってますので、商店街としては、今中国人の方々がお使いになっている銀聯カード
の街としての導入、各お店に対しては、おもてなし、英語表記中国語表記などができるようなものを体制をつくろう、インフォメーションセンター、コンシェルジュなど案内できるようにしよう、それから街の角角に案内版を構築したいと考えています。ただ、これら対策を実施するためには、組合とTMOだけでは限界があります。何とぞご支援ご協力をお願いしたいと思います。最後に、シネシティ映画館街の再生について、街としてハード面で、この街の夢、思いをビジュアル化して年内にもご提案させていただきたいと考えております。」
井上歌舞伎町2丁目町会長
「今、片桐理事長が仰ったことが、ほとんど歌舞伎町1丁目2丁目共通していることが大分あるものですから、多くの部分を含んで言っていただけると。私ども町会なもので、振興組合さんと同じような形で行動できないものですから、一応パトロール等やってきています。今後継続していく形になると思いますけど、今年も、ハイジアの周りで6月から7月、夜のパトロールをさせていただいてました。
11月には合同パトロール等ありますので、そういうのを継続していくことによって全体の中に協力していけるかと思いますので、継続していきたいと思います。
大久保公園なんですけれども、なかなか計画が進まないですけども、もう少し早めに、イベント広場としての活用できる形をとって
歌舞伎町1丁目と一体となる形で活用しながら、歌舞伎町を発展するかたちになっていければと思ってます。」
中山区長
「安全・安心のまちづくりにつきまして、ご意見をいただきたいと思います。この問題につきましては、なんといいましても歌舞伎町の浄化作戦に当初からかかわっていただいております、佐々委員からご意見をいただきたいと思います。」
「今回、もう私はクリーン作戦は終わったと。治安は回復されたし、状況は良くなっていると2年間ぐらい、実はこういう委員会やってらっしゃるんだろうなと、私の任務は終わって安藤忠雄さんとか伊藤滋さんの任務、文化の発信だとか構造改革とかこういうことが進んでいるのかなと思いましたら、先週でしたか、警察庁から審議官がお見えになってはじめたとき、安藤官房長としてその辺に座っておられた安藤官房長が今警察庁長官なんですね。
で、長官からのメッセージとして、歌舞伎町随分良くなっていると思ってたのだけれども、ちょっと警察の取締りが緩んでいるために、
暴力団が帰りつつある。これに対し、第二次クリーン作戦をやらなきゃいけない、まだ佐々淳行の出番は終わっていないという強力な
ご要請がありまして、今日、参上いたしました。
そもそも、はじめっから委員を続けてらっしゃる方はよくご存知なんですけれども、メンバーが変わられたものですからちょっとご参考までに一言申し上げますと、これ、何がきっかけで始まったかと申しますと、石原慎太郎都知事がニューヨークのルドルフ・ジュリアーニ市長のニューヨーク浄化作戦、これを見まして、さらに言えば当時副総理であった後藤田正春さん、あるいは当時の長官・総監たちが、この新宿歌舞伎町を安全で安心な街にしなければいけない、当時、暴力団の本部が犇めいていまして、私の記憶では当時200箇所という報告があったと思います。そして、路上駐車は3重4重やるし、ミカジメ料を昼間から取り立てて歩いておるし、保健所の人、あるいは建築基準法検査のための区の職員、あるいは入管の方々、消防の方々、これが立入検査をやろうとしても雰囲気的にできない、非常に危険である。そういう状態でした。
先ほど消防の署長さんから指摘があった大火災があって44人ですか、信じられないような大量の死者を出した。これもですね、なんで違法建築の取締りなり、やくざばかり危なくて行けないんだという話があったんです。それで、石原慎太郎都知事が、歌舞伎町のクリーン作戦をやるぞと、佐々淳行それを担当せよということで私、三段階の歌舞伎町再生、これの第一段階クリーン作戦を担当しました。原さんだったかね、当時の署長は。原さんがその辺に座っておられて、なにしろ手が足りないということであります。新宿署というのは850人位いるんでしょ、島根県より大きいんだからね。島根県警より大きいっていう、それでも1平方キロあたりの犯罪発生率は日本一ですからね。そういう特殊な地域なので、これは通常の配備の警察力では無理だ、こういうことになりまして私は警視総監、あるいは当時の警備部長、警察庁の警備局長みんなに協力してもらって、集団不法行為を取り締まる、いわゆる暴動鎮圧の部隊であるところの警視庁機動隊を歌舞伎町の浄化に投入しようではないか、こういうことにあいなりました。
正確な数字を覚えてないけれど、私が言ったのは最低1個小隊ずつ交代で長期滞在をして、集団パトロールをやって、そして公務執行妨害なりなにかあったらすぐ逮捕、ただちに検挙する、こういう方針で機動隊を常時派遣をするという体制をとりました。そのために私は、マスコミでサラリーマンと学生の楽しい街であるべき歌舞伎町を機動隊の街にしたのは佐々淳行だと書かれました。だけれども、その成果があって、のべ2,500人ほどの暴力団員を、必ずしも起訴までしたわけじゃありませんよ、検挙をし、指導をし、暴力団本部が200箇所くらいをほとんど0に近いぐらいになって、むしろ空き室ができるという経済問題になっちゃった。これで上手くいったな、と思ったわけであります。
数日前伺ったところによりますと、また、歌舞伎町だけで47組事務所が戻ってきておる。とくに山口組が進出してきているというのは
重大な問題である。今、東京を乗っ取ろうとしてますからね。そして関東の暴力団との抗争が起こる可能性がある。歌舞伎町の繁華街でもって、銃撃戦なんか始まったらホントに散々たることになります。お客も来なくなります。そこで、第二次クリーン作戦をやろうではないかと、安藤長官の意向でありますので、私今日提案をしたいのは、まず第一に、新宿署長さんご苦労でありますけれども、今の現状でやれというのは無理であると思います。機動隊を投入するといっても、今オバマが来月来るもんですからね、これの警備最優先ということだが、機動隊といっても久我警備部長はここで東京都に出向してやってた男ですからね、それが警備部長なんです。安藤は長官になってます。そして必要であれば、私、警視総監にも誰にも話しますけれども、年末警戒を兼ねてですね、丁度11月12月の2カ月、この間、機動隊本体を持ってくるのが不可能であれば警察庁警視庁の了解を得てもらって、方面機動隊ってのが活用できるんです。機動隊と同じ格好してますからね、見ても分かんない。
それでここ4方機になりますでしょうか、それを一個小隊、あるいは一個小隊がきつければ一個分隊常時駐留、常時集団警ら。47箇所に暴力団が戻ってきたというんなら、そこを毎日まわりなさい。そして公務執行妨害でもあれば直ちに検挙する、それから入管の逮捕状執行だとかあるいは消防の防火点検、これをやるときには必ず警察官が同行して支援をする。できれば3人とか5人とかはんこ分隊でいい。機動隊の装備をしたものが行くというのが大事。普通の警察官が行っても突き飛ばされちゃうからね。機動隊となると、一目おきますので。もう一度、機動隊による集団警ら、これによって、緩みかけている、たとえば駐車違反も増えているようですね。昔、綺麗になっちゃった、ルドルフ・ジュリアーニが、二年前でしたかね、石原慎太郎と我々で呼んだときに、歌舞伎町の話をしたんです。あなたのマネをして、東京のクリーンナップやりましたよと。ルドルフ・ジュリアーニが言ったのは、Broken widows、破れ窓理論っていうんです。何か街でもって、泥棒たちが下見をして歩きます。ガラスが割れた状態、窓ガラスを放置している家は防犯意識が薄いということでそこへ押し入ります。押し入って抵抗があると殺人事件になる、こういうことから大きな犯罪を防ぐには小さな犯罪をこまめに、駐車違反だろうがポン引きだろうがね、覚せい剤を街頭で売っている奴でもこまめに検挙をして、窓が割れたら必ず窓を張りかえろというこういうことなんですけれども、小犯罪を徹底的に検挙をすることによって浄化する、そういう方針がルドルフ・ジュリアーニの、見事なニューヨーク治安回復作戦で、4年間でもって犯罪半減しちゃったんですね。殺人事件なんか半減してますよね。制服も3万8,000だったのが4万2,000と大増員をやって、コンピューターを導入して、ペーパーワークというか、デスクワークを減らして浮いた制服を全部街頭に出して、パトロールをさせる。これを石原知事、そして竹花副知事、警察庁で出向したころ暴走族対策をやったんで有名な男なんですけど、これでもってクリーン作戦を実施いたしました。
もうひとつ、町内会の方々、防犯パトロールをやっているわけです。こういう人たちも、今は勇気ある方だったならいいんですけど、実ははじめたときにはですね、非常に防犯パトロールをやるには危険な状態であるって話になった。実は、安藤忠雄さんが伊藤滋さんらとここに見えたんです。その安藤忠雄さんが、住民の皆さん、ビルのオーナーの方々、地権者の皆さん、協会の皆さん、わかっているんですか?この歌舞伎町浄化作戦というのは命がけの大仕事ですよ、彼は相談を受けたんだけどとても危なくてこんなことはやれないということで私は辞退した、だけど今度呼ばれてみたら佐々さん来てるじゃないかと、安藤君来てるじゃないかと、警察本気になってやるんなら私は命がけでやります。覚えてらっしゃるでしょ?すごい演説をなさった。で、みんな蜂起して、中山弘子さんは、わかってんですかあなたは、区長さん、あなたは歌舞伎町の隣に住んでるんですからね。出たときブスってやられるってことあるわけですから。それから原署長に私言った、これで中山区長が刺されたりしたら警察の恥だぞ、しっかり守れと。ニコニコなさりながらね、とうとうここまでやってのけた。
それで、私は、クリーン作戦は終了、私の任務は終了、これからは、たとえば構造改革で言うと東と西の駅が通れないなんてばかな駅はないですよ。どうしてこうなっちゃったのか、西のほうがどんどん発展してこうなっちゃったんですけど、私は10.21の新宿騒場の時の警備課長ですからね、駅の中通れなくてホントに困った。びっくりガードまわらないと行けないわけです。新宿西口の地下道のべ平連、土曜ライブショー、17週間1万人くらい集まって反体制闘争をやりました、機動隊がいないとすぐ出てきて悪さをする、行くと逃げ回っちゃってですね、私は17回日曜日の日の出を新宿西口で見ました。だけど、東口に行けないんだから・・・。これから観光スポットとしてやるというときに、東と西が通じていないというのは甚だ良くない。
さっき区長さんに聞いたら、少し通路らしきものができそうだって言うんで、うれしく思ってます。こういう構造改革もこの街ではしなくちゃいけない。それから、街の人たちにお願いしたいのは、防犯カメラ。石原慎太郎が歌舞伎町に100位でしたかね、大量の防犯カメラを購入してマスコミにう~んと叩かれたことがあります。そんなことをやったって、みんな破壊されてしまうだろうしね、人の自由な行動を監視するっていう全体主義的発想だと防犯カメラというのはものすごく抵抗があったんです。それをやってみたら、抑止力がものすごくある。それから犯人検挙にものすごく役に立つ。私、目黒警察署の外域主任からはじまってますから、昭和29年、目黒区っていうのはまだ焼跡いっぱいでね、真っ暗けだったんですよ。真っ暗で、我々が地元の方々にお願いしたのは、なんとか防犯灯をつけてください、暗闇は犯人の味方、犯罪者の味方で、我々の敵なんですから。お願いですから町内会で防犯灯をひとつづつつけてくださいと。
防犯灯ひとつは警察官一人にあたると我々申しました。今、防犯カメラ一個が警察官一人にあたるんです。
捜査によって検挙する率が非常に高まりますから。こういうことで、防犯カメラの設置、そしてパトロールをやるときは警察と相談をして必ず制服が一人つくようにする。消防もそうです。入管もそうです。なんか、ガサを入れるときは、数年前は1・2の3で税務署も来ましたよ。徴税令状を執行しようとしても入れないですからね。ですから、法執行機関は全部警察と組んでやる。だから警察の今の850名で足りなければ、2ヶ月とか3ヶ月とか期間を限ってよろしいですから年末警備、オバマ警備と合わせてもいいから、新宿のテロリストが潜入して住んでいる可能性だってあるわけですから、それのあぶり出しの意味も含めて、警視庁本部に方面機動隊の派遣を要請してください。我々は、警視総監だのなんだのに、その要請に応じるように働きかけたいと思っております。以上。」
「倉田でございます。この9月に着任をしました。前任の本部長と同様警察庁出身でございます。私、かねてからこの歌舞伎町の取組みに注目をしてまして、ひとつは安全・安心を街づくりのコンセプトとした。その素晴らしさ、それからそれを推進するのに、行政の総合力を発揮している。それから、民間の方々、色んな分野の方々とともにやろうという、総合的な体制をおつくりになったということ。2点において非常に先駆的であるなと思っておりました。
私事でありますが、私16年から18年にかけまして、鹿児島の本部長をやってまして、ご承知かどうかわかりませんが天文館という繁華街がございまして、ここも暴力団の暗躍であるとか客引き、違法営業といった問題がございました。丁度歌舞伎町の取組みが始まったころで、それを横目で見ながら大いに参考にさせていただきながら、鹿児島では天文館だぞと、これをしっかり守っていこうよねと、こういう取組みをしたことを思い出しております。そういう意味で、このコンセプトと体制とが先見性があった故に、全国に波及したんだと思います。全国の繁華街で、安全・安心をやらなくちゃいけないという論点が色んなところで育ってきた。これは素晴らしいことだと思います。
それから、東京都内も同様でございまして、とくに昨年は秋葉原とか八王子とかいろいろ痛ましい事件もございましたので、非常に関心も高まってきております。安心・安全の繁華街を作るんだと、いう動きが各地で高まっておりますので、それを受け東京都といたしましてはこの春に、安心・安全まちづくり条例というところの改正をいたしまして、繁華街対策を条例で位置づけまして、それを進めていく指針というものも策定をさせていただきました。実は、この動きを進めていくに当たって有識者会議というのを設置させていただいたんですが、実は、中山区長さんにもご出席いただきまして、大変新宿の取組みを大いに参考にさせていただいたわけです。
今後3年間ですね、都内15箇所の繁華街に、防犯カメラであるとか、いろんな防犯活動をされる方、ボランティアをご支援するそういう予算についても、ただいま確保しているところでございます。
こんな形で、東京都といたしましても、ぜひ皆様方と日ごろ知恵を合わせながら歌舞伎町をぜひ成功させ、それが東京における
治安回復、東京の治安回復は統計上随分犯罪の認知件数が減りました。ただ、まだ都民の方々の都政に対する要望の第1位が治安対策、これ5年連続そうなんですね。それを見ますと、表面的にはなんかこう数字が落ちているようには見えるけども、たとえば人々の規範意識が低下しているんじゃないかとか、社会のつながりがおかしくなっているんじゃないかという不安をお感じになっているんだと思います。そこを、そのまちづくりの中で回復していく、規範を、その素地を作っていくというそういう取組みは非常に重要だと思いますので、私も一緒になっていろいろと考えてまいりたいと思います。」
中山区長
「今、安全・安心のまちづくりについて報告やらご意見をいただきました。佐々委員、それから倉田委員からもございましたように、誰もが安心して楽しめる街を目指すことは、歌舞伎町ルネッサンスのもっとも基盤となるものですのですので、地元の皆さま、関係機関の皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。」
歌舞伎町タウン・マネージメントの活動について
-歌舞伎町再生の新たな担い手-
歌舞伎町タウン・マネージメントの設立
▼設立目的・役割と位置付け(平成20年4月1日設立)
・多様な活動主体の参画の場づくりとネットワーク化*まち全体として歌舞伎町ルネッサンス・プロジェクトを推進
・繁華街地域運営モデル構築の社会実験*まちづくり活動財源確保の社会実験
・歌舞伎町ルネッサンスプロジェクトの推進主体*歌舞伎町ルネッサンス推進協議会のもと、協議会から提言を受けてクリーン作戦、地域
活性化、まちづくりプロジェクトを推進■歌舞伎町タウン・マネージメント~緩やかな連携の輪
・歌舞伎町タウン・マネージメント-協働、参画、補完、支援-
・歌舞伎町商店街振興組合、歌舞伎町2丁目町会、ゴールデン街地区、地元事業者
・新宿区、国・都・関係行政機関、警察・消防・入管、NPO、ボランティア団体■歌舞伎町タウン・マネージメントの方向
歌舞伎町のイメージアップを軸に活動を展開⇒安全・安心への取組み、エンターテイメントのまち⇒外部へ発信、来街のきっかけづくり
-発信力のある活動を展開-
・情報発信→歌舞伎町ルネッサンスの発信
・公共空間活用→賑わいと安全・安心空間の創出⇒公共空間活用の社会実験、ルネッサンス・シンボルイベント
・安全・安心→安全・安心の発信
・まちづくり→事業者誘致、まちづくりの検討■歌舞伎町タウン・マネージメントの組織(事務局:旧四谷第五小学校*吉本興業より提供)
KIHEI戦略会議(理事会)-評議員会
・情報発信部会*情報発信事業
・公共空間等活用審査会*シネシティ広場等イベント審査
・安全・安心部会*安全・安心事業
・地域活性化部会*地域活性化事業
・まちづくり部会*まちづくり事業
△参加*地域団体・事業者・関係行政機関・新宿区■歌舞伎町タウン・マネージメントの活動(事業計画概要)
◇情報発信事業
安全・安心まちづくりの取組みとエンターテイメント情報を発信し、イメージアップ&集客力を高める
・ホームページオフィシャルサイト運営-DISCOVER KABUKICHO
・タウン情報誌発行
・インフォメーションコーナーの運営-ふらっと新宿・歌舞伎町店2階
◇地域活性化事業
新たな文化の創造と発信~賑わいの場と安全・安心な空間の創出
・歌舞伎町地区全体での一大イベント開催
・公共空間を活用したまちづくりの財源確保-シネシティ広場広告イベント・オープンカフェ
・大久保公園整備に向けての社会実験-大久保公園テント劇場、シアターパーク
◇安全・安心事業
まち全体として環境浄化・美化に取組み、安全・安心なまち歌舞伎町をPR
・活動団体ネットワーク化
・地区内一斉路上清掃の実施
-地区内清掃イベントの実施
-シネシティ広場の清掃実施
◇まちづくり事業
エンターテイメントとして再生するための担い手の誘致とまちづくりの検討
・事業者誘致-イベント事業者誘致・家守事業の検討
・大久保公園整備に向けての社会実験-大久保公園テント劇場・案内板設置平成21年度予算額32,433千円=区補助金:26,404千円+自主財源:6,029千円
歌舞伎町まつづくり推進計画2009(案)
推進計画体系
[方針1]魅力のある5つの《核と軸》の創出
①歌舞伎町活性化プロジェクトの展開(シネシティ広場の活用)所管:区長室・地域文化部 事業費:-千円
歌舞伎町から新たな文化の創造と発信を行うため、シネシティ広場で音楽、演劇、ファッションショー等のイベントを開催する。
また、歌舞伎町再生の担い手である歌舞伎町タウン・マネージメントの自主財源確保のために、社会実験として広告イベントを実施する。
②大久保公園のイベント広場としての活用 所管:みどり土木部 事業費:207,000千円
歌舞伎町から新たな文化の創造と発信を行うため、区立大久保公園を、テント劇場で活用可能なイベント広場として整備する。
あわせて、誰もが安心して利用でき、かつ災害時の防災機能を備えた公園に再整備する。
【事業内容】
1大久保公園の整備(事業費:200,000千円)
2整備に伴う調査設計業務(事業費:7,000千円)
③道路の整備 所管:みどり土木部 事業費:51,170千円
歌舞伎町地内への車アクセス改善のため西武新宿駅前通り(職安通り~花道通り間)の部分相互通行化の道路整備を実施する
【事業内容】
道路整備工事 延長200m(事業費:51.170千円)[方針2]エンターテイメントシティ歌舞伎町のまちづくり
①まちづくり誘導方針の推進 所管:都市計画部 事業費:-千円
シネシティ広場周辺地区における一体的再開発から個別・段階的建替えへの変更及び新たな交通網の完成のため、誘導方針を一部改定する。
②拠点地区のまちづくりの誘導 所管:都市計画部 事業費:-千円
・まちづくり全体が歌舞伎町まちづくり誘導方針に沿ってバランスよく進むようにするため、歌舞伎町タウン・マネージメントと連携し拠点
整備やまちづくりを専門的立場から誘導する。
・建替えを行う場合、良好な計画となるよう都市計画手法を活用し、支援する。
・地区計画等によるまちづくりの推進 歌舞伎町1丁目地区については、地区整備指針に基づき地区計画等を推進する。[方針3]周辺からのアクセス改善 所管:みどり土木部 事業費:51,170千円
①道路の整備【再掲】所管:みどり土木部 事業費:51,170千円
歌舞伎町地内への車アクセス改善のため西武新宿駅前通り(職安通り~花道通り間)の部分相互通行化の道路整備を実施する
【事業内容】
道路整備工事 延長200m(事業費:51.170千円)[方針4]街路所の育成・屋上緑化の推進
①空中緑化都市づくり 所管:みどり土木部 事業費:6,228千円
都市化の進展が著しい本区では、地上部の緑化が様々な制約を受けることから、都市緑化の新たな手法として、
建築物の屋上や壁面などの緑化を「空中緑花」と位置づけて普及促進する。特に、屋上緑化等助成金制度により民間の
空中緑花づくりを支援するとともに、区役所本庁舎の屋上緑化見本を情報の発信源として活用を図る。
【事業内容】
1屋上緑化等助成の実施(6,000千円:屋上・壁面緑化を対象に工事費用の一部を助成)
2区役所本庁舎屋上緑化見本園の維持管理(124千円:設置や維持管理の情報を発信)
3屋上緑化講座の開催(63千円 専門講師による屋上緑化等の講座を開催する)②新宿花いっぱい運動 所管:みどり土木部 事業費:5,915千円
新宿の街を花と緑で飾り、緑、風、文化を感じる美しい街を実現する。
【事業内容】
1ハンギングバスケットの設置(1,050千円:新設10基)
2ハンギングバスケットの花苗交換(3,953千円:既設54基)[方針5]特性を生かした《まちなみ》創出
①景観計画の策定 所管:都市計画部 事業費:-千円
景観まちづくり計画における景観形成方針や景観形成基準などに基づき良好な景観の形成を推進する。[方針6]誰もが安心して楽しめるまち
①歌舞伎町ルネッサンスの推進(TMOの運営)所管:区長室 事業費:26,404千円
歌舞伎町を誰もが安心して楽しめる街へと再生するために、地元、事業者、関係行政機関と協働して、総合的なまちづくりを推進
する。そのために各プロジェクトを担う「歌舞伎町タウン・マネージメント組織」の運営基盤を整備する。
【事業内容】
1情報発信事業(6,355千円:HPの更新、地域情報誌の発行、インフォメーションコーナー運営等)
2まちづくり事業(3,150千円:まちづくり調査等)
3事務局運営費(16,899千円:人件費、事務費、通信費等)②繁華街の防犯・防災活動の推進 所管:区長室 事業費:-千円
「新宿区の安全・安心の推進に関する条例」の重点地区に指定した歌舞伎町について、クリーン作戦の支援、災害時帰宅困難
者一時休憩場所の確保のほか、雑居ビルの安全対策をはじめとする安全・安心推進協議会の活動を推進し、歌舞伎町の防犯及び
防災活動を支援する。③放置自転車対策 所管:みどり土木部 事業費:38,776千円
歌舞伎町の放置自転車対策として、長期放置自転車の撤去を行うとともに、自転車整理指導員を配置して自転車置き場の整理や
「声かけ」による啓発活動を推進する。
【事業内容】
撤去及び啓発活動(事業費:38,776千円)④路上の清掃・不法看板の撤去等 所管:みどり土木部 事業費:34,305千円
歌舞伎町クリーン作戦として、繁華街の路上清掃(委託)及び区役所としての清掃活動(地域の美化活動)、参加団体
:新宿区、地元商店街振興組合、新宿警察署、新宿消防署、東京都第三建設事務所と合同で不法看板の指導または撤去を行う。
【事業概要】
1繁華街の路上清掃 水曜日、年末年始を除く毎日実施(事業費:34,273千円)
2区役所としての清掃活動 毎週水曜日に実施(事業費:32千円)
中山区長
「先ほども歌舞伎町のイメージは、本来であれば抜群の知名度を持っている、だけれどもイメージとしていかがなものか。イメージ戦略こそ重要というような話もいろいろ出てきているところでございますが、こうしたイメージ戦略に関しまして、高橋委員のほうから少しアドバイスをいただけますでしょうか?」
「今日は三つのポイントでお話させていただきます。PIA作戦、最初のPはパブリシティのPです。今やっている事業の中で、パブリシティ、つまりメディアに無料でなるべくたくさんのせてもらうという戦略をもう少し入れられたらと思います。
たとえばお隣の佐々先生、戸沼先生、あるいは安藤先生や堺屋先生という抜群の知名度の委員がいらっしゃるわけですから、その方たちに、たとえば歌舞伎町の様々な情報発信をしていただくとか、そういったマスメディアに対しての作戦を、いろんな仕掛けで対談だとか、あるいはシネシティ広場の広場活用というのを全世界から公募するというような形のネタを使うとか、様々なパブリシティの戦略を考えるべきではないかなというのが第一のキー、パブ作戦です。
二番目のI、PIAのIですが、インターネットを使ってのインターナショナル戦略というか、インターネットというのはまさしく世界に開かれているわけです。ご存知のように中国の方が1万人新宿には住んでいます。韓国の方も1万人住んでいます。中国や韓国で、必ず歌舞伎町と言うと誰もが知っているという、まさしく抜群の知名度を持っているわけですから、それをもとにもっともっとインターナショナル化戦略が必要だと。一番簡単にやれるのは、ホームページの英語版中国語版韓国版というのを軽くてもいいから少なくとも作る、今日本語だけですのでぜひそれをやっていただければというのが2番目のインターナショナルのIでありインターネットのI、I作戦です。最後はアドバタイジングのAです。つまり、広告化する、今の状態ですと難しいとは思うんですけど、今のような形のものがもっと強くなり、ホームページが強くなってくれば、歌舞伎町のお店の方にささやかながら広告費を出していただいて、たとえばホームページの頭のほうにバナー広告を張って、そこに収入を少しでも得るような戦略を考える、ということがひとつ重要なことだと思います。
もうひとつ、ホームページが圧倒的にアクセスされるかどうかということは、大きな問題です。そういう意味では、まだホームページを全部精査したわけではないのでわからないのですけど、如何にリンクをたくさん貼らせるか、むろん新宿区は貼っていると思いますけど、貼りをもっとたくさんやることによって様々な人たちがホームページにアクセスをしてくる、そのアクセスによってさっきのような広告をとるようなこともより効果性が高まっていくというようなことが言えると思います。
そういう意味で、パブ、インターナショナル化とアドというのが3つあるかな、最後にパブのことでもう一つだけ言うと、私は今神楽坂に住んでいるんですけれど、神楽坂はご存知のごとく夏になると阿波踊りがさかんです。浅草はご存知のようにリオのカーニバル、シネシティ広場を何かそういう、シネシティはこうだよという、ああいった踊りの場、たとえばヨーロッパへ行けば広場が必ずあってですね、そこが賑わいの場に間違いなくなっているんですね。今出来たばっかりのだったぴろい広場でしかないので、まだ界隈作りは難しいんですけど、ぜひ何かカーニバルとか、フェスティバルを持ってくる仕掛けをシネシティ広場では考えることによって、先ほどのパブリシティとかに繋がるかなという風に考えています。以上ぜひPIA作戦をおすすめいただければと思います。」
中山区長
「大久保公園でテント公演など様々な事業にかかわっていただいております、本日代理出席でございますけど、吉本興業の水谷さんからご意見いただけますでしょうか。」
吉本興業水谷本部長
「今年昨年と大久保公園でイベントさせていただきまして、初年度は苦しみましたけど、今年出演者等変えまして、毎日400人づつ位でございますけど、若い今までなかなかこちらの場所とまた違った女性がお客さんとしていたと思います。この件に関しましては、そういう今までと変わったお客さんを呼びことができたのは少し良かったのではないかと思ってます。場所的には少し奥のところでございますけど、あの場所を楽しんで、逆に取って、公園でやることはとても楽しいよと言うような流れを作っていきたいと思っています。
劇場は、やっぱり繁華街とか賑わいのあるところにあって、街の空気を吸って、演者たちが育っていくものと思っております。新宿のほうに越してきまして、我々エンターテインメントにとってはいい場所だと思っております。街と一緒にきちんと頑張ってやっていきたいと思います。」
中山区長
「ありがとうございました。実は吉本興業さんには、テント劇場ということで今年もやっていただきました。また、それ以外にもテント劇場は、演劇の公演であるとか等々ありまして、去年に比べたら今年は大分知名度が上がって、ひとつ今までの歌舞伎町に来なかった20代後半の女性たちが男性も連れてきてくれたというようなことであったと思います。そういう意味で、私は、大久保公園、今年度中にまた整備をいたしますので、是非ご利用いただいて、大好評であったシアターパークをイベント公園として整備いたしますので、ぜひ来年も(吉本興業には)お願いをできたらとおもいます。
それでは、用意した議題は消化しまして恐縮でございましたが、みなさんからご意見をいただきました。もしここで、この旨だけはここで言っておきたいということがございましたら、いかがでしょうか?」
櫻井委員
「ハイジア社長の櫻井です。今日は、いろんな皆さんからハイジアのお話をいただいてますけど、私どもは佐々先生からもお話ありましたように、石原知事のもとで歌舞伎町の治安対策、そういう足場のひとつとしてハイジアを大いに活用してやっていこうと思っていますし、ということはこの歌舞伎町ルネッサンスの精神とも合致するということで、皆さんと仕事をして取り組むつもりです。ですから、いろいろご心配もあるようですけど、私どもはそういう精神で皆さんと一緒になってハイジアがシネシティ広場、あるいは大久保公園と連携してどういう風になったら一番いいのかということを考える、それにあたってお願いがですね。
私どもの関係で、地域冷暖房がありますので、その地域冷暖房計画も都市計画にありましたら、これから計画を遂行する中で是非ご一緒になって検討お願いしたい。あまりご心配なさらずに、お願いします。」
中山区長
「ハイジアさんはですね、実は非常にキーになる歌舞伎町の1丁目と2丁目、そして大久保公園を結ぶということで、今とてもいい取組みもしていただいています。クリスマスにはクリスマスバナーがあそこに出てまいりますし、大久保公園への入り口ということで、大変いいロビーを持ってますので、そこで絵画展をやっていただいたり、ライブミュージックプロムナード等々もご協力をいただいておりますので、まあ地道にですね、夢は、ビジョンはみんなで共有しながらということで是非協力お願いいたします。最後に、根本先生に、一番最初からかかわっていただいておりまして、根本先生、今までの議論の中で何か付け加えるようなことはありましたらご意見をいただけますか。」
根本委員
「そんな僭越な役は担えません。みなさん、多様な問題を抱えながら前向きにご検討されて、着実に成果を出されていることを、私はよそ者ではあるんですけど、もし我々にできることがあれば遠慮なく仰っていただければですね、歌舞伎町は、歌舞伎町だけのものじゃなくて、世界の資産だと思いますので、応援していきたいと思います。」
中山区長
「ありがとうございました。今日の進行についても、大変皆様に十分なご意見を頂けなかったことでご迷惑をおかけしたかと思います。
それから、前回も、考えてみますと、この運営について、安全・安心という取組みやまちづくりというところについて、もう少し違う場での議論をしてはどうかという意見もいただきましたので、今後についてはもう少し、この協議会の運営についても、多くの皆さんと十分共有できるような進め方について、私どもとしても考えてまいりたいと思いますので、どうぞ力添えをいただきたいと思います。これからもご協力お願いします、本当にありがとうございました。」
※基本的に発言内容をそのまま一切編集せずに掲載。なお、録音による聞き取りにつき、一部聞き取れない部分など若干端折っている言い回しなどあります。
久々の協議会、この状況の中で、今何を話すことがあるのか?と思いつつ会場へ。「この状況」とは、つまり歌舞伎町ルネッサンスの中核を成してきた、まさに「肝」であるシネシティ広場を中心とする映画館街(通称四葉会)の再開発が当初とはかなり構造が変わり、あるいは変わりつつあることがもはや明確(ただし明言はしにくい)な中でということだ。誰が当事者なのか、そして誰が当事者ではなくなったのか、という部分に多くの人が気づいているにもかかわらず、相も変わらず着手時の形のまま進めざるを得ない行政的な事情にしらけムードが漂う。歌舞伎町ルネッサンス推進協議会は、いわば広告塔でもあった。発信力の強い佐々淳行氏や安藤忠雄氏といった著名人を登用し、それをある意味「利用」してまちづくりの機運を醸成すること、これについて言えば、登用された方々が思ったような機能をしたかどうかは別として、当初は十分成果を果たしたといえる。しかし、今となってはそれもどうだろう。
大方の委員の方々は大人ですからね、思っていても口には出さない。しかし、言葉の随所に心の奥にある本音がちらほらと見え隠れする。協議会の位置づけ、まちづくりの在り方、それぞれが始まったその頃と常に同じである必要はない。変化は当然あってよい。だが、この変化に対して「形」が少し遅れすぎてしまっている感が強い。歌舞伎町の再生、これについて着手をしたこと、そして様々な課題をはらみつつもTMOを立ち上げたこと、ここまでは十分評価に値するとは思うのだが、ここは学問の世界でもないし、実験の場でもない。リアルに人が生活する場なのである。学問や社会実験は有用です、もちろん社会全体において。しかし、だからと言ってリアリティに目をつぶってしまっては元も子もない。何がどうなっているのか、少々予備知識があればこの協議会の姿を見ていれば、多くを語らなくても全体が見えてくるはず。気付いているのです、皆さんが。そろそろこの形は終了だ、ということを。
歌舞伎町対策は、小泉政権時代の政策です。つまり当時の自民党の公約でもあって、主軸は再開発と暴力団対策にある。再開発といっても、単純ではないが、四葉会のものからいわゆる減災社会実現のための小さな建物の建替え誘導まで含んでいる。一方の暴力団対策面においては、これもまた2009年という年は節目にあたる。暴対法が15年経ち、暴力団では生きていけない、人権すら認めない、社会から一切排除するという形から、いよいよ第二期のステップに入る。暴力団が暴力団員では生きていけない世の中になる、ということは極端な言い方をすれば8万人の失業者が生まれるという意味。まさに社会コストの増大を意味する。さて、どうだろう、元暴力団、元犯罪者、それを一般の社会はやすやすと受け入れるのだろうか?しかし、受け入れなかったら要はコストが跳ね上がったまま、言い方を変えれば税で養うはめになっていく。暴力団員に生活保護受給者がどれだけ多いことか。ホームレス問題と暴力団問題がどこかで重なってきていることに気付いてほしい。ヤクザなんてものは、今やそんなものなんです。
今回の議論の中で、佐々さんの話は面白かった。さすがに事実誤認もたくさんあったが、言っていることがもたらすであろう結果は正しい。11月12月、ホントに機動隊が歌舞伎町に駐留したらマンガだが、それでも僕らの活動の上では大いに助かります。
政権が民主党に変わり、しかし地方自治はまだ以前のまま、新宿区も自・公が与党、つまり今度は国政と地方がねじれている。来年秋に区長選挙、明けて2011年春には統一地方選で区議会も入れ替わる。その頃の政治情勢がどうなっているかを言いきることはできないが、その形によっては歌舞伎町対策も形の変化をせざるを得ないだろう。「民主党が政権をとって、歌舞伎町ルネッサンス推進協議会は無くなると思ってた。」と区の某課長は言っていた。そうじゃなくても、新宿区の職員組合はそもそも旧社会党、いわば民主党よりの人たちが結構いる。それほど急激にはならないにしても、たとえば区議会の党による影響具合なんかも今とは同じとは言えず、様相を一変することも可能性としてあるうる。そういうことも見据えながら動いていくことは重要です。
一つ、四葉会の「一体再開発」が頓挫し、「個別・段階的建替え」へと変わったものとなっているが、これだって実はどうなるかわからない。わからないの言うのは、確実に言えることは東亜興業は離脱したということ、そしてヒューマックスにはイニシアティブが無いということ、そして東宝の部分と新宿TOKYU MILANOの部分はいずれにせよ確実に変わるということ、そしてその資金を提供するのは、あるいはそもそもそこを開発するのは目に見えている人たちとは限らないということ、その候補はすでに2社あるということくらいは書いておきます。
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ゆるやかにつながる社会―建築家31人にみる新しい空間の様相
最後の文章、手直しされたようですね。
前に書いてあったこと、核心をついていましたよ。
私たちには口が裂けても言えない話ですが・・
圧力でもかかりましたか?
by T.T. (2009-11-05 02:21)