岡山放送局

2010年3月13日 19時19分更新

日本学士院賞に理大客員教授


学術の分野で優れた業績をあげた人に贈られる日本学士院賞の受賞者に、新しい触媒を開発し多くの化学反応を可能にした岡山理科大学の客員教授、村橋俊一さんが選ばれました。

日本学士院賞の平成22年度の受賞者には、全国から11人の研究者が選ばれ、岡山県関係では岡山理科大学客員教授の村橋俊一さん(72)が受賞することになりました。

村橋さんは化学反応を効率的におこす触媒を開発したことで、これまでできなかった多くの化学反応ができるようになったことが評価され共同で研究した奈良先端科学技術大学院大学副学長の村井眞二さん(71)とともに受賞が決まりました。

村橋さんが開発した触媒は反応の効率が高いうえに廃棄物となる副産物を出さないということで、環境に負荷をかけない化学反応を可能にしたということです。

村橋さんは受賞について「世界中の化学者が注目しているこの分野での研究成果を認めていただいて光栄です。長年携わってきた基礎研究が今後、人の命を助ける薬品の開発などに役立ってほしいと思います」と話しています。

授賞式はことし6月、東京・台東区の日本学士院で行われます。