ホワイトデーを前に、商品を選ぶ客でにぎわう売り場=大分市のトキハわさだタウン
ホワイトデーの14日が目前に迫り、商戦がピークを迎えている。バレンタインデーにチョコレートなどをもらったお返しに、男性から女性に菓子などを贈るとされる日。菓子店などの担当者は「今年は不景気の影響なのか、安くて量の多い商品が人気。ただ、販売数量は順調に伸びている」という。
大分市の不二家大分森町店では、客の予算に合わせてロールケーキや生キャラメル、焼き菓子の詰め合わせ商品などを勧めている。人気が高いのは500~千円の商品。大村修司店長は「客は最初から個数や予算を決めていて衝動買いはほとんどない。ただ、お返しはきちんとしたいようで、商品の数は結構出ている。売り上げはバレンタインを上回りそう」と話す。
同市のトキハわさだタウンでも、千円以下の菓子がよく売れている。担当者は「500~千円の商品は、昨年と同じ量を仕入れたが、ピークと予想している13、14の両日を前に売り切れが出ている。安く量が多い商品ほど好まれている」と話した。
商品を選んでいた市内の会社員、高橋孝輔さん(23)は「義理チョコをくれた職場の女性6人に、男性の同僚4人と割り勘でお返しをする予定。彼女へのお返しは、1万円はかけたいと思っています」とにっこり。
市内の主婦、衛藤美佐恵さん(50)は、バレンタインに夫が職場でもらった分のお返しを買いに来た。「夫が女性の好みが分からないというので、毎年代わりに買っている。お礼の気持ちも込め、もらった品より少し良い商品を購入するよう心掛けています」と話し、千円程度の商品を手に取った。
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