商標権の壁にぶつかった韓国産業銀行

焼酎とブランドがかぶった!?

 韓国産業銀行は「山」をリテール(個人金融)部門のブランド(BI)に導入しようとしたところ、思わぬハプニングに巻き込まれてしまいました。同行は内部公募を行い、2月末に新しいリテール・ブランドを打ち出す方針でした。ところが、この計画は現在まで数週間、持ち越されています。その理由が何とも驚きです。大手酒造メーカー、ロッテ酒類BGの焼酎ブランド「山(サン)」の登録業種に金融業が含まれていたからというのです。「山」のようにそびえ立つ同行のイメージを込めようとしたものの、ロッテの商標権先行獲得という壁にぶつかったわけです。ロッテ酒類BGは、焼酎「チョウムチョロム(初めてのように)」や「山」、伝統薬酒「菊香」などのブランドを持っています。同社はもともと「斗山酒類BG」という名称でしたが、昨年初めにロッテグループに買収されました。

 同行は、「山」ブランドを保有するロッテ側に商標使用協力を要請する方針です。先に登録されたブランドで、用途に金融業が入っているにしても、丁重に了解を求め、使用したいという意向です。本来の業種が全く違うため、デザインを差別化すれば、ロッテ側に被害を出さずに使用できる、というのが同行の見解です。

ペク・ジョンフン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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