韓国債、米国債より人気先行

 今年に入り、韓国の国債が国際金融市場で米国国債を上回る応札率で取引されている。韓国の国債を購入する投資家が多いことは、世界的金融危機を耐え抜いた韓国経済の将来を楽観視するムードが広がっていることを示している。

 企画財政部が8日に実施した5年物国債発行入札には、発行予定額2兆2740億ウォン(約1810億円)の3倍を超える6兆9000億ウォン(約5500億円)の入札があり、応札率は305%を記録した。今月2日に行われた3年物国債入札でも5兆5000億ウォン(約4390億円)の募集枠に対し、応札率は392%に達した。

 これまで世界で最も安全な資産として評価されてきた7年物、10年物の米国国債に対する応札率は最近250-300%で推移しており、韓国国債を下回っている。

 韓国国債が国債金融市場で脚光を浴びていることを受け、年初来先月末までの国債発行高は、当初計画の13兆ウォン(約1兆400億円)より4兆5000億ウォン(約3600億円)多い17兆5000億ウォン(約1兆4000億円)に拡大した。これは、今年の国債発行計画77兆7000億ウォン(約6兆2000億円)の20%に相当する。

 韓国国債に対する応札率が米国国債を上回ったことについて、専門家は「韓国経済の急速な回復を反映したものだ」と分析している。

 韓国は昨年0.2%の成長率を記録し、経済協力開発機構(OECD)加盟30カ国で3位だった。今年も4-6%という高い成長率が見込まれている。

チョン・ウォンソク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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