国防部と知識経済部、戦闘機開発などで協力

 国防部と知識経済部がまず協力を始めた分野は、航空と繊維だ。

 国防部と知識経済部は、今年1月に発表した「航空産業発展基本計画」を通じ、韓国型戦闘機(KFX)と韓国型攻撃ヘリ(KAH)を共同開発することで合意した。韓国型戦闘機開発の話し合いが始まって以来、10年目にして到達した結論だ。両部は、来年度に関連予算を確保し、2012年から本格的な開発に着手する計画だ。

 開発過程の中核は、民間と国防の「役割分担」にある。これまで軍需産業開発が主に国防主導で行われてきたことと比べると、大きな進展だ。

 小型機や初等練習機、低高度無人機、小型ヘリなどの初級機種は民間が事業化を主導し、政府は一部中核技術の研究・開発を支援することとした。中型機や高等練習機、中高度無人機、中型ヘリといった中級機種は、民・官が共同で開発を主導する。次世代旅客機や新鋭戦闘機などの高級機種は、韓国航空宇宙産業(KAI)や大韓航空など、民間大手パートナーを参加させた上で推進する計画だ。

 繊維産業では、軍事目的の最先端衣料を両部が共同開発することとした。レーダーに感知されない「ステルス繊維」や、個々人に合わせて作られたパイロットグローブなど、先端軍用衣類がその代表例だ。戦闘靴も、皮革と先端繊維を適切に組み合わせ、軽量かつ通気性が良くなるよう改善する。また、手の形を考慮せず一律に作ってきたパイロット用グローブも、3次元スキャン技術を活用し、個人の手の形に合わせて作る。

 知識経済部の高官は、「こうした技術は、韓国軍の実戦戦闘力を倍加するだけでなく、ゆくゆくは民間分野でも十分に活用され得る」と語った。

昨年7月、韓国航空宇宙産業(KAI)が公開した韓国型攻撃ヘリ(KAH)の模型。/写真=ソン・ミンソク客員記者

李性勲(イ・ソンフン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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