「高速鉄道王国」目指す中国の夢(上)

 世界最高速度(時速350キロ)の高速鉄道を相次いで開通させている中国は、余勢を駆って、欧州につながるユーラシア横断鉄道2路線と、南部の昆明からシンガポールに至る東南アジア縦断高速鉄道網の建設計画を推進している。また、米国、ブラジル、アジア各国の高速鉄道をめぐる受注競争にも参入し、高速鉄道市場の新たなダークホースとして浮上している。

 王夢恕・北京交通大教授(中国工程院院士)は7日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストに対し、「中国は現在、国内に建設中の高速鉄道で外部のロシア、中央アジア、東南アジアの17カ国を結ぶ3路線の建設構想を推進している」と語った。王教授は、中国が推進するすべての高速鉄道建設プロジェクトに参加している権威だ。

2025年までに17カ国を3路線で結ぶ

 王教授は「中国は中央アジア方面、ロシアの大陸横断鉄道、東南アジア縦断鉄道という高速鉄道網3本の建設計画を定め、2025年の完成を目指し、関係国との『高速鉄道外交』を繰り広げている。既にロシアをはじめ、一部の国とは交渉が妥結した」と述べた。

 同計画によると、中央アジア路線は新疆ウイグル自治区のウルムチからカザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、イラン、トルコを経てドイツに至る。また、東南アジア路線は中国南部の雲南省昆明市からベトナム、カンボジア、タイ(または昆明からミャンマー経由でタイ)に至り、さらにマレーシア、シンガポールへとつながる。ロシア横断高速鉄道は中国北部の黒竜江省からロシア横断鉄道で欧州に至るというものだ。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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