野球:今季観客動員655万人目指す韓国球界

 プロ野球史上初の650万人突破は可能だろうか。韓国野球委員会(KBO)は8日、今季の観客動員目標を昨年の10.6%増の655万3100人としたと発表した。昨季のプロ野球人気からすれば十分可能な数値だ。問題は、ワールドカップ(W杯)期間中の観客動員数だ。

 プロ野球とW杯は伝統的にライバル関係にある。W杯が開催された年のプロ野球観客動員数は94年以降は前年に比べ減少している。W杯韓日大会が開催された02年のプロ野球観客動員数は、90年代以降2番目に少ない239万4570人だった。W杯フランス大会が開催された98年は、李東国(イ・ドングク)、安貞桓(アン・ジョンファン)、高宗秀(コ・ジョンス)ら当時新世代のスター選手人気と相まったこともあり、前年比で32.4%減少した。

 しかも今年は各球団が球場入場料を引き上げたため、これが悪材料となる可能性もある。斗山とLGのホーム球場、蚕室球場は入場料が20%引き上げられた。中央テーブル席の平日価格は1万8000ウォンから2万5000ウォンに引き上げられ、1万ウォンだったブルー席は1万2000円、8000ウォンだったレッド席は1万ウォンにそれぞれ引き上げられた。釜山・社稷球場の中央指定席も2万ウォンから2万5000ウォンに引き上げられた。

 にもかかわらず球界は明るい展望を持っているようだ。KBOの李相日(イ・サンイル)事務総長は「オープン戦にもかかわらず、この2日で3万2650人の観客動員数を記録するほど、野球に対する人気が高まっている。今季ストライクゾーンの拡大と試合時間の短縮で、より迫力ある試合が行われるため、観客動員数増大が見込まれる」と話した。斗山のキム・スンヨン団長は「200万ウォンの年間会員券は既にその85%が販売されるなど、予想よりも価格引き上げの影響は小さい。引き上げられた分だけサービスを強化するなどファンの要求に応えたい」と語った。

 ケーブルテレビ局のMBC ESPNのイ・スンチョル解説委員は「観客増加は結局、試合がどれだけおもしろいかにかかっている。今季Bクラスと予想されているネクセンとハンファが興行のカギを握っていると言っても過言ではない」と説明した。

高錫泰(コ・ソクテ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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