ソウル市教育庁汚職:中・高校の校長3人を逮捕

 ソウル西部地検刑事5部(李盛潤〈イ・ソンユン〉部長)は8日、ソウル市教育庁の人事をめぐる汚職に関与した疑いが持たれている、同市内の中学校長二人と高校長一人を逮捕した、と発表した。

 逮捕された校長らは、先月逮捕された人事担当の元奨学官(地方教育行政機関で学習指導や教育活動を統括する専門職公務員)で、同市内のC高校の校長のJ容疑者(59)に対し、昇任をめぐる請託をし、金品を渡した疑いが持たれている。校長らは昨年末、監査院による監査の結果、J容疑者が不正な手段で昇任させたことが分かり、検察に捜査を依頼した26人の中に含まれているという。

 検察はまた、同市教育庁の孔貞沢(コン・ジョンテク)前教育監(教育長に相当)の側近で、同市内の小学校長を務めるA氏も、8日に参考人として呼び出し、事情聴取を行ったことが分かった。A氏は08年、同市教育庁で小・中・高校の人事を担当し、その後は市内の地域教育庁の教育長を経て、今月から江東区のS小学校に校長として赴任した。

 検察はA氏に対し、同市教育庁で教員の昇任に必要な勤務評定の改ざんに関与したか否かについて追及したという。だが、A氏は、「上からいかなる指示もなく、請託を受けたこともない」と供述したとのことだ。

キム・チュンニョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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